9月2日(木)
【9/2 中国新聞】 福山市神辺町下御領の堂々川でサンショウウオの幼体2匹が見つかった。広島県のレッドデータブックの絶滅危惧(ぐ)II類に指定されるカスミサンショウウオとみられている。
体長約4センチで1匹は黒、もう1匹は灰色。幼体のため種類を明確には特定できないが、福山大生命工学部の渡辺伸一講師は、斑点が見えにくく、尾が細い点からカスミサンショウウオと推測する。
6月上旬、川幅が2〜3メートル、水深約30センチの中流で、堂々川ホタル同好会の60代女性が清掃作業中に発見した。現在は芦田川の生物などを展示する芦田川見る視る館(同市御幸町)で飼育している。
渡辺講師によると、カスミサンショウウオは西日本の丘陵や平野部の水田地帯に生息している。渡辺講師は「芦田川流域の確認例は聞いたことがない。一帯がよい環境である証拠だ」と話している。
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堂々川で見つかったカスミサンショウウオとみられる幼体 |
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