うまくいかないときは

対策事例その1

 ポンプが強力で水位の上昇が速すぎ、排水スピードが追いつかない場合、濾過槽に別途排水路を設けるという対応策があります。ポンプの揚水量を変更できなくてもこれでOK。手間もかかりません。

 左図のとおり排水路としてサイフォンを設け、常時一定量排水することで、濾過槽の水位上昇スピードを抑えることができます。

 サイフォンに用いるのは、ビニールチューブ等の柔らかい素材が良いです。これなら途中を針金等で絞ることで、水量の微調整が容易に可能だからです。

 なお、このサイフォンが途切れないように、左図の三角矢印(赤色)の位置関係が逆にならないよう、設置位置に注意を要します。

対策事例その2

 水位が下がりきってもサイフォンがうまく途切れず、ゴボゴボいいながらドライ状態が続いてしまうことがあります。このような場合に有効なMofCftさんの改良案を、以下にご紹介します。(空気抜きのバイパスとしてストローを用いる手法は以前から他所でもあったのですが、今回ご紹介するものは、その”設置位置”や”向き”に安定動作につながる工夫が盛り込まれています。アイデア提供に感謝!)


※赤色がストロー
(下はMofCftさんの作図を原案に、こちらでアニメーション化したものです。)
 左図の赤ラインのとおりストローを設置します。ポイントは以下。
  1. エンドキャップの下端より高い位置に、ストローの吸込口(A)を設ける。
    → 空気を吸い込む箇所が1箇所に絞られ、水面の揺らぎ等による不規則な吸い込みがなくなる。

  2. 吐出口(B)をなるべく上方に設ける。
    → 吸い込み力アップ

 また、吸込口(A)を上に向けることも、スムーズなサイフォンの途切れに役立っていると思われます。オマケとして、サイフォンが途切れる「ゴボッ」という音の消音効果もアリ。



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