ところ変われば姿も変わる

安塚町のクロサンショウウオ
これは、新潟県安塚町のクロサンショウウオ。私の弟が、産卵のために集まっていた個体を捕まえてきたものです(全部で4匹)。
写真ではわかりにくいですが、色が生白く、首が太い。首が太いのは、繁殖期のオスに現れる特徴と思われます(頭部が平たく膨らむ)。
以前、スケイルという雑誌で「爬虫両生類を気持ち悪いと思う人が多いのは、そこに”毒”の存在を感じるからだ」という内容のエッセイがありました。
白状しますと、私はこの野生のクロサンショウウオ達を見て毒々しい印象を受け、不覚にも気持ち悪いと感じてしまいました。
なお、野生の成体は餌付けも大変ですし、飼うことはせずに、後日元の山に返してきてもらいました。

我が家の新しいお仲間
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こちらは、2000.5.21から、我が家でお預かりしているクロサンショウウオです。この子の飼い主さんは海外へ引っ越すことになり、一時のお別れとなったのです。
我が家のクロサンショウウオ達と比べて、色がやや薄く、まだら模様がある。四肢が短く、尻尾も短い。なんだかよちよちした感じで、かわいい・・・ポッ(^^;;。
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幼生時から人間に飼われてきた個体なので、餌付けもそう難しくはないでしょう。と思いきや、環境の変化に調子を崩したのか、ちっとも餌を食べようとしません。ピンセットで与える餌に反応してくれないため、水槽内に豆サイズのコオロギを数匹放して、気が向いたときに食べれるようにしておきました。
しかし、目の前で食べるところを目撃しないことには安心できない・・・。
ある日ようやく、コオロギをピンセットから食べてくれたときはホッとしました。13日間の絶食でした(このくらいなら問題はない。我が家では3ヶ月絶食の記録があります。威張ることではありませんが・・・)。
海の向こうの飼い主さん、この子は元気にしてますよ!
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