1999年11月

1999.11. 1 朝のヤマトヌマエビの卵
1999.11. 1(2) 夕方のヤマトヌマエビの卵
1999.11. 2 見ないでください
1999.11. 5 Tポジション
1999.11. 9 全部カビた
1999.11.11 ワニガメのお腹
1999.11.20 ヒゲ殲滅

1999.11. 1 朝のヤマトヌマエビの卵

 朝、出勤の前に隔離ケースを覗いてみると・・・いたいた、稚エビがいました!
 やはり隔離したことが放卵の引き金になったと考えて間違いないようです。稚エビは2〜3匹しか確認できず、ケースの底には放卵された卵が転がっていました。もしや死卵か!?と、いやな予感がしましたが、親エビのお腹に、まだ1/3くらい卵が残っているところをみると、おそらく、放卵が始まったばかりだったのでしょう。

 イ・ケ・て・る(^^)。

 夕方帰ってくれば、もっとたくさん孵化しているはずです。では、いってきまーす。

1999.11. 1(2) 夕方のヤマトヌマエビの卵

 急いで家に帰り水槽を覗きました。

 なんと隔離ケースの中の水が白濁している!そして、朝いた稚エビの姿はどこにも見当たらない・・・!????

 とにかく親エビを救出しようと水に手を入れたら・・・あつい!
 ケース内の水温がすんごく高くなっていました。良く見ると、フタのプラ板まで熱で反り返っていました。

 ライトの熱を甘く見ていました。ちょっとずらして直接光を当てないようにしただけでは不充分だったのです(;;)。

 ・・・言うまでもありませんが、3度目のチャレンジは、こうして2日目に終了となりました。

1999.11. 2 見ないでください

 って、言ってるのに・・・。仕方ありません、見て(^^;。

 これは、クロサンショウウオやポリプテルスたちの餌のひとつ、ミールワーム(ゴミムシダマシの幼虫)。ひゃあ!大群。

 実は、ミールワームのストックケースに、餌としてたっぷり入れてあったキャットフードがすべてカビてしまったのです。一緒に入れた野菜くず(にんじん)をキャットフードに埋めてしまったのが原因。湿気がこもったのでしょう。カビた餌を食べたミールワームをサンショウウオの餌にするわけにはいきませんから、床材をすべて新しいものに入れかえる必要がありました。

 一匹一匹、ピンセットで別のプラケースに移す。

 一粒一粒、キャットフードを取り出して捨てる。

 もう、本当に気の遠くなる作業です。はじめはぎこちなかったピンセットさばきも、しだいに無駄のない正確な動きになってきました。さすがに終盤は意識が途切れ途切れとなりミスも増えましたが、とにかく一心不乱にピンセットをあやつり続けました。

 そして、ようやく最後の1匹をつまみあげた時、なんだか写経を終えたような、やすらかな充実感につつまれたのです(^^;。

 重さにして約400グラム(!)。夏の終わり頃から爆発的に繁殖を始めた結果がこれです。ひと冬分のミールワームは十分に確保できました。

 サンショウウオを飼っていない人から見れば、よくもまあこんな気持ち悪い作業ができるよ、と思うでしょう。いやいや、私だってちょっとは気持ち悪いです。
 黙々と作業しながら、ふと、赤ちゃんのオムツを換える親の気持ちもこんなかな、と思った次第です。

1999.11. 5 Tポジション

 11月3日、コリドラス産卵の一部始終に立ち会えましたので、紹介します。

 水換えをして30分くらい経ってから、ふと水槽を覗くと、コリドラス・パレアートゥスのオスがメスを追いかけてまわしていました。見ていると、オスが体をビビビビッと痙攣させながら、メスの背中や額のあたりにまとわりつき、メスはそれに反応して、オスの側面に吸いついたのです(!)。

 オスとメスの体の位置がアルファベットのT字型になっています。これがTポジションと呼ばれるコリドラスの興味深い生殖行動です。メスはこの体位で精液を吸い込みます(精液はメスの体を通って卵の所へ行き、体内で受精が行われる)。

 吸いながら、あるいは吸い終わった直後に、腹ビレをピッタリと閉じながら、その隙間に卵をプリプリプリッと3〜5個くらい生みました。

 2匹とも10数秒間は放心状態となり、その後、メスは我に返ったように、卵を産みつける場所を探して、腹ビレで卵を挟み込んだまま水槽内を泳ぎまわります。水草などが混んだ狭まった場所が好みのようで、そういった茂みにぐいぐいと突入しながら閉じていた腹ビレを開いて、卵をくっつけます。

 右の写真は、別の時のTポジションです。写真が鮮明に撮れていてよかった。産卵行動は、約2時間にわたり何度も繰り返されました。 合計で30個以上は産んだと思います。

 産卵行動にひと段落ついたのを見計らって、卵を隔離ケースに移しました。前回はこのときに卵を傷めてしまったので、今回は卵の付いた水草の葉ごと切りとって回収し、触らないように注意しました。約20個を保護。

 産んだ直後に、ランプアイが突ついて割ってしまったシーンも目撃しましたので、やはり隔離は必要だと思います。

 隔離ケースは、産卵を確認してから急いで作成。ペットボトルの再利用です。簡単にペットボトルを固定する方法を思いついたので、すぐに作れました(アクアリウムひと工夫)。

 なお今回は、エアレーションを行い(皆さんのアドバイスありがとうございました)、豊富な溶存酸素量の確保と、温度の低い室内の空気を送ることで水温上昇の防止を図りました。先日のヤマトヌマエビの繁殖失敗も教訓となっています。

 本によると4日ほどで孵化するそうです。週末が楽しみっ。

1999.11. 9 全部カビた・・・

 またまた、コリの孵化はだめだったようです(;;)。今回産卵した卵は、全体の1/4くらいをしめる白い核のようなものがありました。これって無精卵?雑誌なんかでみると、もっと全体が透き通っているようにも・・・。

 カビ始めるタイミングは同時ではなく、時期にそうとう開きがありました。すべてが無精卵なら、同時にカビはじめてもよさそうなものですから、翌日すぐにカビてしまった一部の卵を除くと、あとはやはり有精卵だったような・・・。

 そうなると、孵化環境が悪かったことになります。カビの繁殖力が卵の生命力を上回ったのでしょうか(初めのカビが移った?)。次回は薄めの薬浴も考えなくてはなりません。う〜ん、比較的簡単に繁殖するといわれているパレアートゥスなのに全然だめだよーーー。

1999.11.11 ワニガメのお腹


計測なし

 ちょっと裏側を撮影してみました。

1999.11.20 ヒゲ殲滅

 コケに覆われてしまったあの日から、1ヶ月以上が過ぎました。日々の水換えの結果、アヌビアス・ナナの葉の縁などにびっしりと生えていたヒゲ状のコケは、ほとんど姿を消しました。よかったよかった(かわりに、緑色のスポット状のコケが出てますけど・・・)。

 以前、アオミドロのような糸状の苔にやられたときも、対策はやはり頻繁な水換えでした。一時はどうなることかと心配しましたが、期待どおりの結果が出てよかった。コケをなくす市販の薬は使わなくても大丈夫ですよ(私は水換えのとき、木酢液を少量添加してます)。

 あと、私が経験していないコケは藍藻(らんそう)だけですが、こいつはそうとうガンコらしいです。予防が肝心でしょう。予防も、やはり頻繁な水変えです。

 水槽のレイアウトの方も、かなり復活。

 左側にハイグロフィラ・ロザエネルビスを密植してみました。この水草は、ショップではもっと赤々としたものが売られているのですが、水槽内で育成しているうちに色が薄れてしまいます。豊富な二酸化炭素、貧栄養がポイントらしい(我が家の水槽の条件は、それらをクリアしてると思うんだけどな〜)。

 右側のアヌビアスの裏にはパールグラスがごっそりと植えてあるのですが、まだまだ成長が悪くボリュームがありません。いずれはこいつが繁茂し、見ごたえのある水景になる予定。

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