2001年11月2001.11. 5 必見!ルアーリング2001.11.15 水草物語 第5話「光でおびき出せ!」 2001.11.17 日本爬虫両棲類学会にて 2001.11.18 新しい住人 2001.11.20 ワニガメの餌比較検討 2001.11.21 ハニョ太郎通信 vol.1 2001.11. 5 必見!ルアーリング
ベアタンクではメダカに姿がまる見えとなり、いくら舌先だけを動かしても警戒されてしまうようです。まわりの環境に忍者のように同化し、舌だけがチロチロ動いている、そんな環境でこそルアーリングの真価が発揮できるのでしょう。飼育設備にひと工夫必要のようです。ちなみに、餌として入れられたメダカは、一晩生き残ると、ワニガメが危険だということを学習してまったく近づかなくなります。メダカも賢いです。
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この写真は、ショップで売られていた甲長60cmはあろうかという巨大ワニガメのルアーリングの様子です。良く馴れた個体で、水槽に顔を近づけるとパカッと口を開いて餌をねだってきた(あるいは私を餌だと思った?)ので、舌ベロの様子をじっくり観察できました。 |
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どーですか、この見事なルアー!プリプリに太ったミミズそのものです。これがピロン・・・ピロン・・・という感じでうごめくわけです。 |
上はおよそ一週間前の写真です。左が熱帯魚水槽、右が藍藻まみれの水草水槽。並べて設置しているこの2つの水槽はサイフォンでつながっており、ひとつの外部濾過器を共有しています。つまり、水質はまったく同じです。
そして本日、水草水槽はこのように。 |
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あきらめが悪いというか、もうどうでもいいというか・・・。ただ、中のトニナはけっして枯れてはいないので、どうにもリセットしてしまう気にもなれず。
どうして、水質が同じなのにこんなにもコケの生え方が違うのでしょうか?そう!お察しのとおりライトにヒミツがあります。左は20W1本、右は20W4本(点灯時間はともに8時間。1ヶ月前から水草水槽は2本を消灯)。それだけの違いで、左の熱帯魚水槽には藍藻はまったく見当たらず、ガラス面に緑色の斑点状のコケが生える程度。
水がまったく同じでも、ライトだけの違いで天国と地獄ほどの差が出る。アクアリウムの難しさです。
地獄の水草水槽をよそに、熱帯魚水槽の状態は極めて良好。特にランプアイ達の美しさは筆舌につくしがたく、そう、青い光のホタルが乱舞するかのよう・・・。 |
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熱帯魚水槽にはコケは皆無
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暗めの照明の下で見る
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藍藻は運動能力があり、環境の良いほうへ泳いで移動するそうです。つまり、光環境のより良い水草水槽に全ての藍藻が移動したのでは!?では、もしここで両者のライトを入れ替えれば、数日のうちに藍藻が移動して、状況はまったく逆になるのでは!?
熱帯魚水槽の良好な環境は、水草水槽の犠牲の上に成り立っていると思えてきました。
ならば、水草水槽よりもっとコケの繁殖に適した環境を用意してあげればよいのではないでしょうか?それにはズバリ直射日光です!直射日光にさらしたコケ専用の水槽を生贄(いけにえ)として用意してサイフォンでつなぎ、ひとつの濾過器で全体に水をまわすのです!!!
・・・という安直かつうまくいきそうもないアイデアが浮かんだのですが・・・とりあえず図にしておきました。
1週間前の話になりますが、日本爬虫両棲類学会の第40回大会が、10日・11日の2日間新潟市で開催されました。前日には、この大会にお誘いくださった方であり、また、いつもインターネットを通じてサンショウウオについていろいろと教えていただいている先生のような存在山椒大夫さん御一行とも一献交えることができました。 残念ながら初日は別の用事と重なってしまい参加できず、2日目のみの参加で、しかも会場の新潟大学までの距離を甘く見て自転車で行ったものだから大遅刻(アパートから1時間弱もかかるとは・・・どうも自転車には縁がない)。昼前には着くことができたものの、午後からは学会の総会もあったため、肝心の発表は数題しか聞くことができませんでした。 ・・・。 |
さすがにこの分野では規模の大きい学会だけあって、参加者も多く、その筋では有名な先生の姿もちらほら。普段縁遠いアカデミックな雰囲気に触れることができ、また、会場では珍しい爬虫両生類関連の洋書の即売なども行われており、おもしろかったです。
テレビや雑誌等でおなじみの千石正一先生の姿も。 |
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最近餌食いが悪かったので、なんとなく予想はしていましたが、成長止まっちゃってる。成長のカギを握る最大の要因は、やはり餌にあると思います。 |
私が普段与えている主な餌について100gあたりの成分を下表にまとめました。
種類 | カロリー | タンパク質 | 炭水化物 | 脂肪 | カルシウム | ビタミンD | 食物繊維 |
豆アジ | 114kcal | 18.7g | 0.1g | 6.9g | 65mg | 95IU | 0g |
ワカサギ | 100kcal | 17.1g | 0.2g | 2.9g | 750mg | 28IU | 0g |
金魚 | 101kcal | 18.2g | 0.1g | 2.5g | 100mg | - | 0g |
鶏ササミ | 109kcal | 24.0g | 0.2g | 0.7g | 8mg | - | 0g |
鶏レバー | 111kcal | 18.9g | 0.6g | 3.1g | 5mg | 8IU | 0g |
鶏砂肝 | 94kcal | 18.3g | - | 1.8g | 7mg | 0IU | 0g |
ジャンボ餌 | 17kcal | 4.2g | ? | 0g | ? | ? | 2.1g |
レプトミン | 197kcal | 39.0g | ? | 4.5g | ? | ? | 2.0g |
※表中の「-」はその成分がまったく含まれない場合、「0g」は微量に存在する場合、「?」は不明な場合を示す。
※最大の値を赤字、最小の値を青字で表す。
※ジャンボ餌・レプトミンのカロリーは予想最低値。
ジャンボ餌の栄養価が低いことがわかります。理由は成分の大半が寒天(ほとんど水分。ノンカロリー)だから。加えて、体積は大きいため満腹感があり量を食べることができません。レシピの改良が必須です。いかに寒天量を少なく抑え、レプトミンの重量比を高めるかが課題。
なお、レプトミン単体は、高タンパクでカロリーもダントツですが、これは水分含有量が極めて少なく、100gとなるとすごい量になるからです。大人の手のひら片手一杯でやっと15gです。
カルシウム、ビタミンDについては、骨まで丸ごと食べさせることのできる鮮魚の成績が良いことに注目。ワニガメの主食としては、手に入れやすさやコストパフォーマンスも考え合わせると、トータルでやはり鮮魚に軍配が上がるか!?
はじめまして! |
何なんだよこの丸っこいイキモノは!?やばいよ、まじカワイイよコイツ。っつうか、名前まで付けちゃってるしオレ。
というわけで話せば長くなりますが、このたび運命のいたずら(=赤い糸!?)でハニョ太郎と同居することになりました。信条として、飼育するペットの生態に関する調査は抜かりありません。ネットや図鑑で調べたところ、色々なことがわかりました。生息地は砂漠であること・地中に巣穴を掘って生活していること・植物質中心の雑食であることなどなど。それらを総合して考えるに(良い面・悪い面等ありますが)水槽で深めに床材を敷いて飼育する・餌は専用の人工飼料がベストであるとの結論を得ました。
早速用意したのは園芸用の赤玉土・バーミキュライト・ピートモスを1:1:1でミックスした床材です(深さ10cm)。問題点は、この床材だと、掘った巣穴が掘った先から崩れていくということにあります。しかし、砂漠の砂だってサラサラで似たようなものでは?いや、粘土分を含んで乾燥して硬くなった地面を掘っているのかもしれない!
いつもながら生物の飼育は気を使うことが多いです。
寿命の短い生物のようですが、末永く健康に育てていくことを誓います。っつうか、さっきから床材に潜ったまま出てこない。
・・・死んだ!????
まるで新妻の待つ新居に帰るかの如く、残業を拒んで早々帰宅するxtoです。ウキウキ。
さて、ハニョ太郎は馴れてきて手の上でヒマワリの種を食べるようになりました。毎回、食べ終わった直後に私の指をひと噛みするのはやめてほしいが・・・(流血寸前)。
床材に用いた園芸用土は、巣穴作りには最悪でした。掘っても掘ってもアリジゴクの巣のごとく上から崩れ生き埋めに。巣穴というよりハムスターの土葬です。
翌日すぐ、ハムスター専用の広葉樹チップに取り替えました(敷き厚10cm)。
これが大当たり。この見事な巣穴をとくとご覧じろ! 現在抱えている一番の悩みは湿気対策。ハムスターは砂漠の生物だそうですが、なにしろ我が家は狭いアパートの一室に水槽が5つ。夏場は昼夜エアコンをドライ運転しているので問題ありませんが、今の季節は、帰宅してドアを開けると湿気でメガネが曇る。そこで、ドライ運転でも部屋の温度が下がらないタイプの除湿機の購入を決意しました。・・・が、先立つものがない。かなりない。 |
突然毛の生えた生物を飼いはじめたものだから、「いずれワニガメの餌にする」とか、「繁殖させて、生まれたてをサンショウウオに食わせる」とか・・・確かにあり得ないとも言い切れませんが(ヲイ)、誤解です。私だって人並みにハムスターはかわいいです。手のひらに乗せても重さを感じさせない綿毛みたいなハニョ太郎。ら、らぶりー。頬ずり。思わず赤ちゃん言葉で話しかけちゃいます。
・・・っつうか、私は職場にいるとき以外は、主に赤ちゃん言葉ですが。
今月15日の出来事メモで、コケ用の生贄水槽のアイデアについて書きましたが、実はこれを実験中。先週の日曜日から、水草水槽のライトを全てオフにしています。
今日で丸一週間。生贄水槽の藍藻はどんどん弱体化してきていますが、これでもし、熱帯魚水槽のほうに藍藻が現れ始めたら、生贄水槽の実用化に向けて一歩前進できます。
21日の状況
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さて、左の写真はライト消灯から4日目の状況です(撮影のため一時的に点灯)。 |
25日の状況
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さらに3日経ち、一週間目の本日の様子です。前面の藍藻の大部分が剥がれ落ちました。 |
中の様子
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今まで藍藻がガラス面を覆っており確認できなかった水槽内部の様子が明らかになりました! |
はたしてこの先どういう展開に!?次回報告をお待ちくださいまし。
余談ですが、水槽の写真を見た知り合いから「何で水槽にピップエレキ判を貼ってるの?」と、素で聞かれました。水槽前面に並んだあの丸いやつがピップエレキ判に見えたようです。いくらなんでも、そんなもん貼るわけが・・・はい、貼ってます。
磁石の効果による、磁化水とか水分子のクラスター細分化とか聞いたことがある方もいると思いますが、浅はかなワタクシは、磁石=ピップエレキ判という非常に庶民的な発想でそれを実現しようと試みたわけです。効果がなかったことは改めて言うまでもありません。
結局、一昨日普通の除湿機を購入しました(^^)。コンプレッサー方式ではなく、低温に強いというゼオライト方式のやつ。部屋を締め切った状態で湿度50%まで下げることができました。これでバッチリです!満足してビールを飲みながらこれを書いています(おい)。
注意点として、除湿機はエアコンのドライ運転と違って部屋の温度を上昇させます。同じ部屋に、高温に弱いクロサンショウウオがいるので、この点が唯一心配だったのですが、幸い21℃くらいで安定しています。これからの時期はもう少し下がってくれるでしょう。逆に、熱帯魚やワニガメ水槽はヒーターの通電が少なくなり、トータル電気代の節約に(^^)。
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