2002年1月

2002. 1. 3 水草物語 第9話「トニナ上陸作戦」
2002. 1. 6 餌用昆虫の飼育について
2002. 1.12 コオロギの卵が!
2002. 1.14 ワニガメ大暴れ
2002. 1.26 水草物語 第10話「こんなんなっちゃった!」

2002. 1. 3 水草物語 第9話「トニナ上陸作戦」

 水草水槽は崩壊してしまいました。掲示板で「ここまできたら遊んでみては?」という意見をいただき、生き残ったトニナの水上葉化にチャレンジしてみることにしました。

水上葉について

 ここでちょっと水草の水上葉(すいじょうよう:陸地での生活に適した葉っぱ)についておさらいを。

 雨季と乾季がハッキリしている熱帯地方では、それまで陸地だったところが雨季に入ると水没し、川や湿地になってしまうことがあるそうです。ショップで水草として売られているものの多くが、そういった過酷な環境を雨季には水草、乾季には陸上の植物に姿を変え、生き抜いてきた種類です。

 一般に陸上のほうが育ちが良い(光量・二酸化炭素量の面で水中より有利)ため、水草ファームでは野菜を育てるように陸地で水草を育て出荷します。だからショップで見かける水草の多くが水上葉を無理やり水に沈めた状態で売られています。しかししばらく経つと水上葉を落とし、それまでとは形の異なる水中葉(すいちゅうよう:水中生活に適応した葉っぱ)を展開しはじめます。


イメージ図(アマゾンソードプラント)

 今回の試みはその逆、水中葉から水上葉へ変化させようというものです。ですが、水草をいきなり乾燥した空気中に出してはすぐに枯れてしまうでしょう。そこで思い当たったのは、鉢を水槽に浮かべて管理する方法。これなら空気中でも高い湿度に加え、適した気温を保つことができます。

作業開始!イヨッシャー!ヒャッホー!(無駄に気合を入れてみた)

 前置きが長くなりました。さあ、まだ肉離れから回復していない体に鞭打って作業開始です。

 さっそく水槽から生き残りのトニナを引き抜いたところ、根がまったくない。そして茎の部分は弱々しく、すでに透き通るように枯れかかった部分まで・・・。

 水上葉化、失敗ほぼ決定(早い)。

 まあ、どうせ枯らすならやるだけやってみましょうか。

 トニナを植えるケースにはペットボトルの底の部分を切り取って使用。思惑通り水に浮いてくれました。植え替えて今日が2日目ですが、いい具合に湿度が保たれており、葉っぱは雨上がりのように湿っています。

 発根が確認できたらイニシャルスティックを施肥する予定です。


プカプカ・・・


クリックすると詳細をご覧になれます。

 というわけで、はれて水草水槽は空っぽに。なんか飼える!(←目を輝かせて)

2002. 1. 6 餌用昆虫の飼育について

 よく「爬虫両生類を飼うことは餌を飼うことでもある」といわれます。餌となる生きた虫をいつも手元に用意しておかなければならないからです。
 怠け者の私のことですから、餌用昆虫などは常に目に付くところに置いておかないと管理をサボってしまうので、コオロギとジャイアントミールワームを居間で育てることにしました。

コオロギの状況

 オスは鳴きまくるので優先的にペットのお口へ(^^;。普通、ショップでのストック中に交尾は済ませているようなので、オスは用済みなのです。メスは、買ってきたその日から濡れティッシュにどんどん卵を産み始めます。

<オス>

羽をこすり合わせて鳴いている様子。
<メス>

お尻から針状の管(産卵管)が伸びている。
産卵管をティッシュに突き刺し卵を産んでいる様子。

※羽の付け根に2箇所白い部分があることから、フタホシ(二星)コオロギと呼ばれる種類。

 孵化させるためには温度が重要。そこで、卵が産み付けられた濡れティッシュをファスナー付きのビニール袋に入れてワニガメ水槽に浮かべておくことにしました(この時、乾いたティッシュを一緒に入れておくと蒸れすぎを防ぐことができるそうです)。今、我が家の水槽には、観葉植物やら水草やらコオロギの卵やら、いろんなものが浮いています(^^;。


水温25℃で湯煎中。
孵化までおよそ2週間?

長径約1.5mm。
濡れティッシュにびっしりと産み付ける。

ジャイアントミールワームの状況

 繁殖のためには、まずは幼虫を成虫にまで育てることが先決。ネットで調べたところ、なぜか単独で飼育しないとサナギにならないことがわかりました。目下ペットボトルの底を利用したケースに1匹ずつ入れて様子を見ています。

 ・・・こんなふうに、先日沸き起こった飼育欲を餌用昆虫の飼育でまぎらわせています(不憫)。

2002. 1.12 コオロギの卵が!

 コオロギの産卵管がティッシュを突き破り、下に置いてある鉢受けの表面に卵がたくさん産みつけられていることに気が付きました。そこで、濡れティッシュの下にサランラップを。サランラップごとティッシュを産卵用のビニール袋に移すことで、無駄なく全ての卵が回収できました。う〜ん我ながらナイスアイデア!
 というわけで、どんどん産ませて孵化用のビニール袋はすでに3つ。こりゃ、大量のベビーコオロギのお世話が大変になるぞ(^^)。むふふふ。

 ところが、さっき気が付いたのですが、いつの間にかワニガメが噛みついてビニール袋に小さな穴が・・・中のティッシュは染み込んだ水に浮いていました(;;)。

 1袋だけ無事だったので、すぐポリプテルス水槽に避難。

ハニョ太郎通信 vol.3「雌雄の見分け方」

 ハムスターの雌雄の見分け方は次のとおりだそうです。

オス
タマタマがある。生殖器と肛門が離れている
メス
生殖器と肛門が接近している

 観察の結果、ハニョ太郎はメスであることが判明しました。

2002. 1.14 ワニガメ大暴れ


19.6cm,2.0kg
(クリックすると拡大表示します)

(クリックすると拡大表示します)

 年末年始にかけて姉金中心にたらふく食べさせていたところ一気に成長!食べれば食べるだけ大きくなる生き物だと再認識しました。

 凶暴度もアップして、今までで一番の大暴れ。目の前にあった注水中のホースをガブッ!!!
 水槽に戻しても全然離そうとしないのであせりました。もしこれが指だったら。危険なことは避けたいので、これからは計測頻度を落とすのもやむをえまい・・・。
 それにしても、20cm足らずでこの調子とは、将来がますます楽しみになってきました(というのは強がりです)

水換えについて

 前回ふれたとおり、水換えをサボりすぎて小赤全滅という大失態を起こしてしまった反省から、水換え頻度を増やすとともに下記の手法を取り入れてみました。以来、餌金が死んでしまうことも皆無で、非常に調子が良い。

 その手法とは、水換えにお風呂の冷まし湯を使うというもの。このアパートのお風呂は、ボイラーがなく毎回お湯を溜めるタイプなので、入浴後お湯は無駄に流してしまうだけでした。そこで、残り湯を洗濯に使うのと同じように、冷ましてから水換えに使うことにしたのです。塩素も抜け、さらに汗で微量ミネラルも補給され(^^;、水換えには意外にも適しておりましょう。いやホントに。
(入浴剤はトーゼン×。また、入浴中に石けんなど混入しないよう注意。シングルサイズのバスタブですと、今の季節は入浴後4時間ほどで、水換えに適した25℃近くまで下がります。)

2001. 1.26 水草物語 第10話「こんなんなっちゃった!」

 トニナの水上栽培を初めて20日あまり。下の写真が今日の様子です。

開始直後の様子

 こんなに成長したんですよ!!見てのとおり脇芽がどんどん増えて、容器からあふれんばかりの勢いです。

 と、いうのは大うそ。右の写真にマウスを重ねると本当の姿がご覧になれます。

 ・・・。 

今日の様子

 ずっと調子良かったのですが、ほんの2〜3日見ない間に皆枯れ果ててしまったのです。予想以上に水分の蒸発が早かった!

 最近いいことがありません。先日など、「ポリプテルスが一匹水槽から飛び出して死んでしまう夢を見て、驚いて飛び起きて水槽を見たら本当に一匹飛び出して死んでいた」という夢を見て、驚いて飛び起きました。で、水槽を見ると本当に一匹いない(血の気がうせた)。よくよく探すと、コオロギの卵を入れて浮かべてあったビニール袋のすぐ下で、給水パイプに引っかかって休んでいた(いつもはそんなところにいないくせに!!)。そういえば、その卵だって孵化してないし・・・。

 コオロギのビニール袋には内側にびっしりと水滴がついて中もよく見えない。湿度高すぎ。産卵床のティッシュを湿らせすぎないように注意したつもりでしたが不十分でした。もう孵化する見込みもないし、いいかげん燃えないごみに出してしまおう。と、拾い上げたところ・・・何かがいた。

孵ってるじゃん!!!


湯煎から20日


頭でっかち

 小さい粒がいると思ったら孵化したコオロギでした。体長約1.5mm。数はわずか数十匹でしたが、ちゃんと生まれてくれたのです!いつの間に?

 はぅ〜ん、幸せかも

 実は、飼育箱の方に移すとき、半数くらいがビニール袋の水滴にくっついて溺死してしまいました。次回からは、ビニール袋ではなくてタッパーに入れて湯煎するつもりです。孵化してから、ある程度の大きさになるまで、そこで育てるのです。

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