2001年1月

2001. 1.18 8匹の合計体重 145.0g

2001. 1.18 8匹の合計体重 145.0g

 我が家のクロサンショウウオの成長記録です。

 全員の計測は1年ぶり。途中、新顔の1匹が増えましたが、その子の体重は10gでした。それを差し引くと去年から35g成長したことになります。
 35gと一口で言えばたいしたことありませんが、新顔の3.5匹分も成長したと考えると、そうとうなものです。

 今回、体の長さは測りませんでしたが、図鑑に載っている最大の大きさ15cmはすでに昨年の時点で超えています(^^)。

雑感

 クロサンショウウオが我が家に来て3年半。
 3年半というと、短いようで長い、長いようで短いという感じですが、この期間で、私はクロサンショウウオの気持ちが少しわかるようになった気がします。といっても大げさなものじゃなく、どういう時にうれしいか、何をすると嫌がるか、表情ではわかりませんが彼らの身のこなしで何となく想像がつくようになったのです(少なくとも機嫌をうかがいながら餌を食べさせるのはうまくなった)。

 そんな想像をすることは、人間が他の生き物を擬人化して勝手に思い込んでいるだけなのでしょうか。くわしい話は忘れてしまいましたが、ヨーロッパでは昔、人間以外の全ての動物は”心のない時計のような自動で動く存在”とみなしていたそうです。それで、研究者は動物を生きたまま固定して解剖をしました。そのとき動物が苦しんで悲鳴をあげても、ただの反射であって実際の体は痛みを感じていないと考えていたそうです。
 何とも気分の悪くなる話ですが、現代の我々が時計を分解しても何の痛みも感じないように、当時の人々は動物もそうであると信じていたわけです。いうまでもなく、現代の日本では動物にみだりに苦痛を与えることは法律で禁じられています。国や時代毎の人間の考え方次第で、善悪がいかようにもなってしますのですから怖い話です。

 私は「動物も人間と同じく心があるんだよ」という時代に生まれました。たまたまそういう時代に生まれたから、私は動物の気持ちを考えてみたり可愛がったりします。それが、自分の心の中の正直な気持ちだと思っています。しかし、もし「動物は時計と同じ」という時代に生まれていたとすると・・・。

 善悪ばかりでなく、人間の心そのものも時代の移り変わりによって変わっていく、私達が思う以上にあいまいなものなのでしょう。

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