コオロギ


フタホシコオロギ(Lサイズ)

 野外で採取してきても良いですが、専門店はもちろん、熱帯魚ショップでアロワナなどの大型魚の餌としても売られており、とても手に入れやすい餌です(子供の頃はよく大量に捕まえて遊んだものです。まさか店で購入するようになるとは)。
 幼体にはSサイズを、フルサイズの成体にはMか小さめのLサイズが適当です。

コオロギの与え方

  • 触覚や産卵管をカットしておくとベター

  • お尻側から差し出す

 基本どおりピンセットで与えますが、その際、触覚や産卵管・後足・羽などが顔にあたるとサンショウウオが嫌がるので(一本の髪の毛で顔をくすぐられる感じか)、できればハサミでカットしてから与えるようにします。小さなものはそのままで大丈夫です。

 やわらかいお尻のほうから咥えさせると、スムーズに飲み込んでくれます。大き目のコオロギでも、お尻から飲み込み始めると途中で後には引けなくなって最後まで飲み込もうとしますが、苦労しているようなら次回からはひとまわり小さいサイズを選んであげます。

 サンショウウオの喉元を見ると、つねにヘコヘコと上下運動を繰り返しているのがわかるでしょう。この運動で”ふいご”のように肺に空気を送って息をしているので、もしも、口いっぱいに餌をほおばった状態が長く続くと窒息する恐れがあります(口内や喉の粘膜自体でもガス交換を行っている)。
 皮膚呼吸が活発なので、大事に至ることは少ないと思いますが、用心するに越したことはありません。

 小さめのコオロギなら水槽内にばら撒いたり購入時の容器のフタを少し開けて水槽内に放置することで、そこから這い出したものを自由に食べさせることができます(大きなコオロギはサンショウウオをかじることがあるので水槽内に放すのは禁物)。

コオロギのストック方法

 ミールワームと違って、放っておいても忘れた頃に繁殖しているということはありません。まめに世話をしないと死んでしまいます。繁殖も卵の管理手間が必要。ちょっと手抜きをすればすぐに悪臭が発生。サンショウウオ飼育では必要なコオロギの量もタカが知れているし、与えたいときにその都度購入し、余った分を一時的にストックしておく、というスタンスが良いように思います。

  • プラケースや衣装ケース(フタをする)

  • 軽く丸めた新聞紙などを入れる

  • 餌は熱帯魚用の人工飼料

  • 湿らせたティッシュで水分補給

 ストックケースにはプラケースが便利。ジャンプしたり飛んだりして脱走しないようフタをします。本格的に養殖に取り組みたいのであれば、広い衣装ケース(フタに空気孔を設ける)を。
 ケース内には軽く丸めた新聞紙やトイレットペーパーの芯をゴソっと入れ、表面積を確保します。餌は熱帯魚用の人工飼料や野菜クズなど。水切れに弱いので、湿らせたティッシュペーパーを飼育ケースに入れ、それを毎日取り替えます(そうしないとすごく臭くなる。毎日取り替えても完全には防げないが・・・)。

 ダニ対策について
 暖かい季節には、ストックケースにダニが湧くことがあります。この場合は、ドライヤーの熱風を直接吹き付けると、ある程度退治することができます。完全な駆除はできませんが、我が家では、その後しばらくは探さないと見つからないほどダニの数を減らすことができました。

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