小さめサイズの人工飼料


ザリガニ飼料

メダカ飼料

フレークフード(テトラミン)

 ショップの餌の棚にずらりと並んでいるのは、大部分がこの類の人工飼料です。
 実は、飼育下のサンショウウオは野菜が不足しがち(野生のサンショウウオは獲物の消化器内に残っている植物質をいつも食べている)。この手の人工飼料には、”草食性の強い魚用”の商品があるので、ぜひ活用したいところです。

与え方

 これらはサイズが小さすぎるため、ピンセットで摘んで与えることはできません。そこで、解凍した冷凍アカムシに混ぜ込んで、まとめて一緒に与える方法を取ります。ただし、あまり大量に混ぜ込むとアカムシの匂いが変わり、サンショウウオが異常を感じて食べようとしなくなります。
 匂いに慣らしていくことはできると思われますが、例えば、拒食個体に栄養豊富な餌を食べさせたい一心で、いきなり大量に混ぜて与ることは避けるようにします。

 冷凍アカムシを主食にすえ、日によって混ぜ込む人工飼料の種類を変えることで餌のバラエティーを確保する、という給餌スタイルはなかなか優れた方法だと思います。

栄養成分表の見方

 これらの各飼料のパッケージに表示されている栄養成分の見方は下表のとおりです。サンショウウオが普段食べている虫は、高タンパクで、ミネラル豊富な点に特徴があるので、粗タンパク多め、粗灰分多めが好ましいと思われます。比較検討する際の参考にしてください。

粗たんぱく質

飼料中の窒素量に100/16を乗じて、たんぱく質量に換算した値。(たんぱく質には窒素が平均16%含まれる。)

粗脂肪

飼料をエーテルに溶かし、融けた部分からエーテルを蒸発させて、残った油状物質の量。

粗繊維

飼料を酸とアルカリで処理し、後に残った不溶性の部分から粗灰分を差し引いた値。炭水化物のうち、セルロースなど消化されないもの。

粗灰分

飼料を焼いた後に残るもの。ミネラル分。

水分

飼料を一定の温度で加熱乾燥し、失われた部分。

 上表以外の残りの成分は「可溶無窒素物」(炭水化物)。

 なお、昆虫の栄養成分の情報はこちら

参考資料・・・飼料の公定規格
実験動物学・猪 貴義(著)

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