CO2発生装置を暖める

 私も愛用しています、発酵式CO2発生装置。これはゼラチンと砂糖で作った床材をイースト菌で発酵させ二酸化炭素を発生させるというもので、作り方はいぐちひろふみさんのホームページ「うみちゃんの熱帯魚・水草HomePage 」で知りました。ペットボトルを使った手軽な仕組みで、本当に便利です。

 発酵という仕組み上、暖かくないとイースト菌の活動が鈍り、発酵が進まず二酸化炭素の出が悪くなります。そこで、冬場は水槽のライトの上に乗せて暖めるという工夫がよく行われるわけですが、ペットボトルをそのままライトに乗せるのでは安定性が悪すぎます。何かの弾みで倒れたときエアーチューブが外れると、もう大変。高圧状態にあるペットボトルの中の液体がものすごい勢いで噴出します!(経験者は語る・・・)
 何か倒れにくくする対策が必須。

 いろいろな方法があると思いますが、ここではマジックテープを使った手軽な方法を紹介します。

方法


 市販のマジックテープ(幅広タイプ、粘着剤付き)をライト上面とペットボトル底面に貼って、両者を固定するだけ。

 ただし、ライト上面に貼る際は剥離紙をはがしてぺたっと貼るだけでよいですが、ペットボトル底面には凸凹があるのでうまくつきません。
 ここでひと工夫です。まず剥離紙をはがしたマジックテープの中央部にペットボトルを置きます。続いてマジックテープに放射状に切れ込みを入れ、ペットボトルを包むように折りたたんで貼りつけます。これだけでかなりしっかり貼れますが、さらにその周りをビニールテープなどで巻けば完璧。

簡単すぎない?

 こんな簡易な方法で大丈夫なのでしょうか?大丈夫です。アンケート調査によると、ペットボトルが倒れるのは何かの振動で少しずつずれていき、端まで行って、しまいにバタンというのが、実に100%でした(サンプリング数1名)。マジックテープ程度で十分なのです。これで、子供が近くでドタバタと遊んでも平気。新婚さんの寝室でも大丈夫でしょう(お?)。

 取り外しも簡単にでき、また、ライトからの強過ぎる熱がマジックテープで多少緩和され、具合よく発酵が進むというこの方法。しかも、夜間、つまり水草が二酸化炭素を吸うことをやめ酸素呼吸をしている時間帯は、ライトが消灯して冷えるため発酵が鈍り、CO2の発生が抑えられるということも見逃せない利点です。

シリコンのすすめ

 ついでに、もうひとつ小ネタを紹介します。私はCO2発生装置に水槽内の水が逆流することのないよう、ペットボトルのフタに直接逆流防止弁をつけていますが、CO2発生装置を自作した方の多くは、この部分の接着にエポキシ系の接着剤を使っているのではないでしょうか?。エポキシ系の接着剤は接着力は強力ですが、ガツンとくる衝撃には弱いので、何かの拍子にポキッといってしまうことがよくあるのです。そうなると、中身が大噴出です(;;)。

 そうならないよう、シリコンで接着することをオススメします。シリコンならば弾力性があるので、多少曲がってもすぐにもとどおり。接着力も十分です。


ちょっとくらい曲がったって・・・

はなせば元通り
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