ジャンボサイズの人工飼料

 カメ専用の人工飼料が、ホームセンターなどで普通に買えます。カメに適した栄養バランスが考えられたすぐれた餌ですが、細かい人工飼料では水槽中に散らばってしまい、どうしても食べ残しが増えてしまいます。カメの成長に合わせて、人工飼料も大きめのサイズが欲しいところです。

作った

 売っていないので作ってみました。とりあえずミュージックスタート!

用意するもの

  • カメ用の人工飼料(今回はレプトミンLを採用)

  • 寒天2g

  • 水200cc

  • 製氷皿(100円ショップで購入しました)

作り方

 材料を見ただけで察しがつくとおりです(^^;。
 今回、人工飼料を固めるのに寒天を用いましたが、これは、定番のゼラチンでは水温で少しずつ溶けてしまいますが、寒天なら溶けないためです。

  1. 製氷皿に人工飼料を入れます。お好みで数種類混ぜたり、サプリメントを加えて楽しんでください。

  2. 水200ccをなべに入れ、寒天を2g加えます。

  3. かき混ぜながら火にかけ溶かします(1〜2分)。

  4. 1で準備した製氷皿に、溶けた寒天をトロロ〜と均等に流し込みます。流し込む量は、中の人工飼料が浮かび上がらない程度にとどめます。

  5. 固まれば出来上がり(冷蔵庫に入れれば30分)。コロッと外せます。
     

     この1ブロックに、Lサイズのレプトミンが30粒くらい入っています。保存は、パックに入れるか製氷皿のままラップでもして冷蔵庫に。
     なお、水に浮きます。溶けないので水はぜ〜んぜん汚れません。お試しあれ。

お食事タイム

 出来上がったジャンボ餌を、我が家のワニガメに初めて与えたときの様子を報告します。

そら食べろ

 ジャンボ餌を水槽に放り込むと、その水音にビクっと身をすくめるワニガメ。しかし、すぐに人工飼料の臭いをかぎつけ、喉をゴク、ゴクと動かし始めました(ワニガメ飼育者にはおなじみの仕草ではないでしょうか)。

 明らかに、餌であることを認識している様子で首をもたげるのですが、デジカメを構えた私がじっと見つめているのが気に入らないのか、なかなか食いつきません。好物のエビのむき身なら目の色を変えて飛び掛かるくせに、カワイクない事この上なし
 食べさせる作戦として、おとりに普通の人工飼料もばらまいてみましたが、すっかり警戒してしまい、結局食べず。


気になって仕方がないご様子

 夜中の3時過ぎにふと目が覚め、水槽をのぞいて見てみると、まだジャンボ餌は浮きっぱなし。「コリャだめだったかな・・・。」

 サイズが大きすぎたかもしれない。寒天がキライなのかもしれない。せっかく書きかけたページが無駄になるかもしれない。

 そんな心配をよそに、朝起きるとなくなっていました。

 その後はまったく順調に食べてくれています。寒天は食物繊維のカタマリなので、消化不良の便秘が心配でしたが、でかいフンも出しており問題なさそう(野生のワニガメは繊維質のものも結構食べているそうな)。

結論:人工飼料に餌付いているカメなら、問題なく食べてくれることでしょう。

改良しました

 後日、上記の作り方では寒天ゼリーが体積の大部分を占めることから、食物繊維でお腹が一杯になってしまうという致命的な欠点があることに気が付きました。改良の余地アリです。

作り方(改良後)

 前回と異なる点は、製氷皿の底に直径5mmの穴を開けてあるということです。これだけの工夫で余分な寒天を流し落とすことができました。

 製氷皿の下に受け皿(紙皿が便利)を設置してから寒天を流し込み、固まれば完成。紙皿はそのまま生ゴミに。
 なお、あらかじめ製氷皿を湿らせておいたほうが、固まった寒天を取り出しやすいようです(情報感謝!)。

出来上がり

 写真ではわかりにくいかもしれませんが、レプトミンの表面を寒天の極薄の膜が覆って一体化しています。改良前と比べて、1ブロック当たりなんと7gの寒天ゼリーの減量が図られました(1ブロック12g→5gに)。

←なんかのフンみたいだ。

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