外部式濾過器の超簡単おそうじ

 外部式濾過器は、パワーフィルターとか密閉式濾過器とも呼ばれ、水の経路が外気から遮断されていることで二酸化炭素を発散しにくく、水草水槽では好んで使われる濾過装置。
 欠点は、メンテナンス性の悪さです。

面倒な濾材掃除

 目詰まり防止のため、半年に一度程度は中の濾材を取り出して飼育水ですすぐことが推奨されていますが、密閉されているだけにこれがけっこう面倒。濾材をコンテナに入れてセットするタイプではコンテナごと濾材を取り出せるのがせめてもの救いですが、直接入れるタイプでは濾過器をひっくり返しての大騒ぎとなります。

 濾過器を再作動させるときがまた一苦労。「呼び水」といってポンプユニットに水を満たす作業を行わなければなりません(専用の道具がなければ、排水ホースに口をつけて吸い込むなどする)。最近の「呼び水不用」タイプでも一発ではうまく作動しないことが多く、イライラがつのる。さらには、うまくいっても初めはどうしても濁った水が出てきてしまうのです。

鼻歌交じりで

 この面倒な外部式濾過器の掃除を、めちゃ簡単に鼻歌交じりで済ます方法を紹介します。

  1. まずは、汚水をうけるバケツを用意。

  2. 外部式濾過器の排水側のホースを水槽から外す(ダブルタップを付けておくと簡単に取り外しができて便利)。

  3. 外したホースから水があふれ出ないように指でフタをし(ダブルタップなら弁を閉じ)ながら、ホースの先をバケツに入れる。

  4. 指を外す(弁を開く)と、水が自然に排水されていきます(バケツは水槽の水面よりも下に置く。水の出が悪ければ濾過器の電源を入れる)。

  5. ここで、おもむろに濾過器を持ち上げ、シェイク!シェイク!

  6. すると、みるみる真っ黒い水がバケツの中に排水されてくることでしょう。

  7. 排水が澄んできたら、またシェイク。ここらで鼻歌が(^^)。

  8. 数回繰り返します。

  9. 排水が澄んだことを確認してから、排水ホースを元のとおりにセット。濾過器の電源を入れればおそうじ完了!

 とっても手軽な方法なので、すぐにまた掃除をしたくなってしまいますが、濾過器の掃除のしすぎは中のバクテリアに良くないのでほどほどに。

 なお、この方法では、結果的に水換えを同時にすることになるのですが、濾過器の掃除と水換えは同時にしない方がよいといわれています。個人的には、シェイクしたくらいで濾材についたバクテリアが激減するとは思えないので特に問題ないと考えていますが、夢中になりすぎて、普段の水換え以上に水を抜きすぎないように注意してください。

さらに手抜きをする小ネタ

  1. 端にダブルタップをつけた長めのホースを用意します。

  2. それを外部濾過器の排水側につなぎ変えます。

  3. ホースの先はお風呂場の排水口などへ。

 要するに、外部濾過器からの汚水をバケツで受けるのではなく、ホースを使って直接排水口へ流すという方法です。さらに掃除が手軽になります。

 濾過器のシェイクを省くことで、通常の水換えにおける排水方法としても応用できます。特にポンプとバケツで水換えをしている方は、水槽と流し場を往復する手間がなくなるのでオススメです。

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