スリップ止め底床

 砂を敷かない水槽でカメを飼育することが広く行われています。これには水換えのときに汚れをキレイに吸い取りやすい利点がありますが、ちょっと問題もあります。

 右の動画は、ワニガメが餌のワカサギに食いつこうとしたときに、甲羅が流木につかえて、さらに足元がすべって前に進めない、という状況です。あせって前に進もうとする姿がこっけいで、ちょっと笑ってしまいますが・・・いやいや、これは残酷です。床がつるつるして必死に歩いても前に進めないなんて、想像するだけでものすごいストレス。それに、足がかりがないことは、正常な筋肉の発達にも悪影響がありそう。
 やはり砂を入れてあげようか・・・でも掃除が・・・。


(動画:252kb)
ブロードバンドの方はこちら(約1.3M)

次善の策

 本来なら底砂を入れて掃除の方をまめにすればよいのですが、次善の策として底面にタイルを敷き詰める方法を考えました。


イタリア製!

 さっそくホームセンターに行って20cm×20cm×1.5cmの素焼きのタイル(テラコッタタイル1枚200円程度)を8枚購入しました。サイズ的に中途半端で、90cm水槽の底面(88cm×43cmほど)をぴったり覆うことはできませんが、まあ良しとししょう。
 まずはアク抜きをするために水に浸けておきました(はじめはアルカリ性に傾きます)。

タイルの効果

 水槽内に導入後ワニガメの歩く様子を観察すると、若干滑りながらも、まあまあのグリップで歩いていました。もう少し表面の粗い素材が良かったかもしれませんが、まずまずの成果に満足です。


タイルを敷き詰めた状態

一部に砂場を

 ワニガメは砂にもぐることを好むそうです。上記の方法では、この欲求を満たしてあげることはできません。そこで、部分的にタイルを撤去して砂場を設けるとよいです。水槽全面に砂を敷くよりも、掃除の手間が少なくすみます。

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