浮島プランター陸上の植物は空気中の豊富な二酸化炭素を利用してグングン成長するので、養分の吸収能力は水草よりも高いそうです。この能力を濾過に利用しようと、上部濾過層に観葉植物を植えることがよく行われますが、欠点として、
などが上げられます。 今回紹介するのは、観葉植物を水槽の中に浮かべて育成することにより上記の欠点をなくして濾過能力を高め、同時に、飼育生物のシェルターとして利用しようというものです。 浮き輪で浮かべる
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これを浮かべるため、発泡スチロールで浮き輪を作ります。適当な大きさに切った発泡スチロール板(厚さ1.5cm程度)の中央に、鉢を収める穴を開けてぎゅっとはめ込む。これでプカプカと水面をただよう浮島プランターの出来上がりです。 植物の背が高くて、斜めに傾いて浮かんだり安定しない場合は、浮き輪を少し大きく(広く)するか、バランスを取るため鉢の下部にオモリを入れます。オモリには、小石や短く切ったストッキングに砂利を詰めたものが良いです。 | ↓ |
ポトスなどの丈夫な種類は、発泡スチロールにボールペンなどを突き刺して穴をあけ、そこに直接茎を差し込んでしばらく水面に浮かべておくと、茎から発根してきます。水中に広がった根は、小型魚にとって良いシェルターになるでしょう。 また、写真にあるような小さな浮島ではなく、ある程度広い面積の発泡スチロールを使って、一面に観葉植物をレイアウトするのはいかがでしょう。臆病な魚や、物陰を好むカメにとって格好の日よけになります。 | ↓ |
また、この方法で切花も浮かべることができます。季節の花を浮かべた水槽なんて、たまにはイイと思いません?さあ、花瓶を片づけて発泡スチロールを用意!
水槽にフタをする場合、その密閉度合いによっては湿度が相当に高くなり、多湿を嫌う種類の育成には適しません。逆に、それを利用して熱帯産の高温多湿を好む観葉植物や水草の水上葉化、クリプトコリネの水上栽培などには適しています。ライトまでの距離が近くなるので光量が増すことや、また、水槽の水を濾過器で循環していれば、水没した根にも酸素が行き渡ることなど、プラス面も。
水槽にフタをしないオープンアクアリウムであれば、ハイドロカルチャー用と銘打たれて売られている植物は、ほとんどがこの方法で育成可能だと思います。中には根腐れに弱い種類や、長期間の育成のうちに弱体化してしまう種類もあるので留意します。
浮島プランターでの長期育成に適しているのは次のような種類です。
ポトス・オリヅルラン・ドラセナ・アビス・スパティフィラム・テーブルヤシ
背が高く成長する植物は浮遊バランスが悪く、水槽ライトにぶつかるほどに大きくなると困るわけですが、これには株分けやトリミングで対処する必要があります。つまり、水槽中の汚れを植物によって葉や茎という別の形に変えてもらい、それを切り取って水槽外に捨てるという、ひとつの濾過サイクルが生まれるわけです。
なお、エアーポンプでブクブクとエアレーションしている水槽では使わないほうが無難。浮島プランターが、ブクブクと立ち上る泡の真上に来ると沈んでしまうのです。なぜなら、ブクブクの真上に来るということは、空気の上に来るということ。言うまでもなく、発泡スチロールは空気には浮きませんから。
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