1999年5月

1999. 5. 1 とうとう私もやってしまいました
1999. 5. 9 ポリプにポリープ!?
1999. 5.13 バス、ガス、”大”爆発
1999. 5.20 1号まけるな!

1999. 5. 1 とうとう私もやってしまいました

まえぶれ

 流木に、ウィローモス・ミクロソリウムを釣り糸で苦労して巻きつけ、とりあえず水を張って2日、こともあろうか流木にびっしりとカビがついてしまいました。アクアテラで水上にカビが生えるのは、特に生体に影響もなく、水質が安定すればいずれ消えるとのことなので心配ありませんが、今回は水中にもびっしりと水カビのようなものが繁茂しています。流木はお風呂でアク抜き済みで問題ないと思っていましたが、まさかの展開。苦労して作った気に入ったレイアウトを壊すのは残念ですが、やはり心配なのでリセットすることにしました。

 今思えば、私の運命の歯車が狂い始めたのはこのあたりからだったようです。このあとすごい悲劇が・・・。

おろかな私

 水槽の水をお風呂ポンプで窓の外に排出し、底砂をやっと取り出しました。90cm水槽をバケツリレーで水いっぱいにするのはさすがに大変なので、このために購入した散水用ホースが役に立ちます。台所からホースを引っ張り、水槽枠にホースをくくり付け水道出しっぱなしに。
 ここで注意するのは水あふれです。水道を出しているときはそばを離れてはいけないのは先人たちの失敗談にもよくあるとおりです。

 90cm水槽は思ったよりも水量が多く、なかなかいっぱいにならないので、その間、気になっていた台所にほうり投げてある水槽関係用品を整理することにしました。水がついたまま投げ出してあったグッズの数々をお風呂場できれいに洗い、とりあえず乾燥するまで洗濯カゴに放り込んでおきます。もちろんその間も90cm水槽に水を入れている最中だということは忘れてはいませんでした。

 ・・・うそです。私はすっかり忘れてしまい、そのままシャワーを浴びてしまったのです。

そして大パンタナル出現

 シャワーからあがりタオルで体を拭きながら、私は、川のせせらぎにも似た心地よい音色が部屋から聞こえてくるのに気がつきました。「???」
 水槽グッズを整理し汗だくになった私が、シャワーを浴びて元の美しい(?)自分に生まれ変わっていたとき、6畳1間の私とペットたちの愛の巣は、水深5cmの大湿原へと生まれ変わっていたのです。

 一瞬気を失いましたが、目にも止まらぬ速さで水を止め、側に干してあったすべてのタオルを投げ込みました。あたかも池に投げ込まれたかのように沈んでいくタオル達。焼け石に水です。
 「いったい水があふれ始めてからどのくらい時間が経ったんだ!?」とにかく無我夢中で後片付けを続けました。

 ・・・数時間後、水をたっぷり吸い込んで色の変わった畳の中、呆然と立ちつくす私の姿がありました。4月25日の出来事です。

とどめの一言

 その後、畳をはがし、天気も悪かったので部屋の中に立てかけて干していましたが、なかなか乾くものでもありません(畳をはがす為に水槽を移動させたりのドタバタの中、ポリ達を90cm水槽に移住させました。結局レイアウトらしいレイアウトはあきらめ、底砂を敷いて、水草を植えました)。
 カビが生えては大変なので、薬局で消毒用エタノールを購入。霧吹きで全体を消毒しました。敷きっぱなしだった布団も当然ぬれてしまったので、コインランドリーで洗濯&乾燥させました。畳がないので、台所で寝たり、畳をはがした板の上で寝たりと大変でした・・・。

 ようやく天気が回復した日には、畳を外に干したのですが、恥ずかしいので誰にも見られないようにと祈りながら畳を出していたところ、アパートから誰かが出てくる物音。(ああ〜、見られてしまうけど、しかたがない)私はなるべく自然な感じで振り返り(げ、2階の奥さんだ)「あ、おはようございます」と言いました。奥さんは「おはようございま〜・・・わっ!すごい」とだけ言い残し、去って行きました・・・。
 晴れた日はよく布団を干すことで有名(?)な私ですが、この日はとうとう畳まで干し始めたと思われた気がして、無性に恥ずかしかったです。

1999. 5. 9 ポリプにポリープ!?

 2、3日前に一号におできのようなものを発見しました。いったいこれは?病気?怪我?寄生虫?ポリプテルスだけにポリープか!?なんちて。思い当たることといえば、60cm水槽から90cm水槽に移したことくらい。その際底砂も移動したため、底砂中にたまっていたゴミがいっぺんに舞い上がり、病気を誘発してしまったのだろうか?それとも、1つだけいれた流木で小さな傷をつくり、そこにばい菌が入ったのだろうか。引越しのショックでだいぶ暴れてるし。う〜む。
 ポリプテルスの鱗はガノインといって硬質にできているという。それだけに、その鱗の下に病原菌が入りこむとやばいそうです。水換えだって結構こまめにしていたのに、いったい原因はなんだろう。

 ま、今のところおできみたいのがあるだけで他に変な症状はなく、元気なのでそれほど心配することもないかもしれない。よくよく見ると平たい貝状の寄生虫に見えなくもない・・・。先日、観葉植物のシダ(ポリプ水槽の上部濾過槽に植えてある)の葉にカイガラムシ?がたくさんついているのを発見し、即、それらの葉を切取り、熱湯処理したばかり。彼らの呪いかも・・・。いや、それならポリじゃなく私につくはずか。
 とりあえず、今の所隔離も考えていないし、薬浴なんかも考えていません(古代魚は薬に弱いらしい)。もっぱら、毎日1/8ほどの換水を実行中。治るかな〜?これが何なのか知っている方、どうか教えてください。雑誌等で調べてもそれらしい症状については載っていませんでした。


こんな感じです。直径1.5mmくらい。

左の拡大図。

反対側のおなかにも。

 追記:この事に関して太田透さんのホームページ「How to Keep Aquarium」に質問メールを出したところ、即答の回答をいただきました(どうもありがとうございました)。ショップにお勤めの頃、同じような症状を見たことがあるそうで、やはり古代魚は薬には弱いので水質を改善して自然治癒を待つのが得策とのことでした。皮膚に充血が出るとやばいそうですが、いまのところ兆しはありません。

1999. 5.13 バス、ガス、”大”爆発

 ポリは早くも快方に向かってきたようです。いちばん大きかったおでき(上の左側の写真)が突然なくなり、他に増える気配もありません(バンザーイ!)。このまま治ってくれるような気がします。

至福のひととき

 さて、私はこの日、同じく水草水槽をやっている友人と電話で話していました。友人はまだ水草水槽暦3ヶ月で、水草水槽暦10ヶ月の私が、唯一いばってアドバイス出来るたいへん貴重なお方です。
 友人は私と同じく「発酵式二酸化炭素添加」をしています。やり方は私がいぐちひろふみさんのホームページ「うみちゃんの熱帯魚・水草HomePage 」で覚えたのを、そのまま教えてあげたもの。砂糖・ゼラチンとイースト菌を使った自家製二酸化炭素発生方式です。二酸化炭素の発生が鈍くなったら、また新しく作りなおす必要があるのですが、前回、友人と一緒に作ったため、一ヶ月ほど立った今、同時に更新の時期がきたのです。

 電話の用件は、その作り方をまた教えてくれというものでした。私より初心者である友人からの質問ですから、私は精一杯かっこつけて次のように科学的に答えました。「発酵式二酸化炭素発生装置というのは、砂糖の炭素を元にして二酸化炭素を発生するやり方だ。だから、すこし砂糖を加えてやれば、もうしばらくは大丈夫だよ。」その日は夜も遅かったので、これから作るには面倒だろうと配慮して、こう答えたのでした。

 我ながら気の利いたアドバイスです。尊敬されたに違いありません。友人は「ああ、なるほどね!今から砂糖入れるから、ちょっと待って。」と言って電話口を離れました。私も「あ、こっちも入れるよ」と、急いで台所に行き、ヨーグルトに付いてきたグラニュー糖を手に部屋に戻ったのです。

 私はさっそく二酸化炭素発生装置(ペットボトル)のフタを開けると、サラサラーっと投入しました・・・が、直後に予想もしなかった自体が。

プシュシューッ!!

 グラニュー糖を入れると、突然ペットボトルの中の液体はすさまじい勢いで膨張し始めました。あたかも思いきり振られたコーラのように。この現象は!学生時代、飲み会でふざけてビールに塩などを入れたとき突然ブワーっと泡立つ、あれだ。
 私は無我夢中で手でフタをしました。・・・おそるおそる手をずらしてみると・・・「プッシュ――――!」。中の液体が勢い良く飛びました。すごいです。私は友人にとんでもないアドバイスをしてしまいました!とにかくやめさせなければと、我に帰って大声で叫びました(家の電話はハンズフリーで会話が出来るのです)。

「やめるんだー!入れちゃだめだ――――――――!」

 ・・・間に合いませんでした。その時同じ光景が、友人宅でも繰り広げられていたのでした。
 そうっと風呂場に運び、思う存分吹き出させてようやく治まったわけですが、友人の私に対する尊敬の念はまったくなくなってしまったのは言うまでもありません。

1999. 5.20 1号まけるな!

 今回はすこし深刻なお話です。ポリプにおできのようなものが出来てしまった件ですが、治ってきたと思っていたら、また別の場所に発生してしまいました。初めは「おや、こんなところにもあったかな?」という程度だったのが、この2〜3日で悪化し、あっという間に広範囲に広がりつつあります。体の一部に観察された、肌荒れのように見えていた部分は、実はおできの初期症状だったのです。

 もはや「ポリプにポリープ」などと冗談を言っていられる状態ではありません。おできというより湿疹、それもかなりひどい湿疹に見えます。よく観察すると、鱗の一枚一枚がボコボコと膨れ上がっているようです。

 世話をサボった覚えはありませんし、いったい原因は何で、何という病気なのでしょうか。広範囲に広がる湿疹というものは、人間にすさまじい嫌悪感をいだかせるものです。じっと見ているうちに、私の全身に鳥肌がたち、これはしばらく治まりませんでした。

 さらに、写真ではよく分かりませんが、湿疹のせいで体の抵抗力が衰えて来たのでしょうか、頭部にわずかに水カビのようなものが発生したのです。薬に弱いといわれる古代魚です。なんとか自然治癒をと思い、水質改善のため、ほぼ毎日少量の換水を続けてきたわけですが、症状は確実に悪化してきている。私は、今こそ薬の使い時だと判断しました。古代魚は、薬を使ったせいで死んでしまった例もあると聞きます。しかし、もう、様子を見ていられる段階ではありません。

 とりあえず、空いている60cm水槽を隔離水槽として立ち上げ、水槽から移した水を回しておきました。明日の仕事帰りに薬を買って来るとして、今日のところは眠ることにします。布団の中でも、心配な気持ちに加え、たびたび全身を鳥肌に襲われなかなか寝付けませんでした・・・。

うそだろー、マジ!?

 翌日の今日、「グリーンFゴールド顆粒」という鑑賞魚用の細菌性感染症治療薬を買って帰りました。家についてさっそく水槽を見ると、な、なんと、水槽の横に干してあった洗濯物が風で飛ばされ、水槽の中に落っこちているではありませんか!!しかも”すすぎ”が不充分だったようで、水面には洗剤の泡がブワーっと・・・。
 それを見た瞬間、私の両目は漫画のように飛び出していたと思います。とにかく洗濯物を取りだし、半分の水換えを行いました。ポリたちは何とか無事でした。

 思いがけない不幸がありましたが、予定どおり1号を隔離水槽に移しました。まず注意したのは、質問メールに答えてくださった太田透さんのアドバイスにあったとおり、薬の濃度です。体力の落ちている1号に追い討ちをかけるように、薬でダメージを与えるわけにはいきません。当面は規定量の1/3の量で様子を見ることにしました。

 現在、薬浴開始から3時間あまりが経過しました。水槽は周りに囲いを設け、薄暗くしてあります。これは、魚を落ち着かせるという目的に加え、薬の種類によっては光線で成分が変質してしまう場合もあると聞いたのでそれを防ぐ意味もあります。
 とにかく、やれるだけのことはやってみます。1号は初めて我が家にやってきたポリです。ずっとあこがれていた魚です。知ってますか?古代魚の生命力はすごいんだそうですよ。まけるな、1号、まけるな!

←前のページへ
次のページへ→

トップページ > 出来事メモ > 1999年5月

サンショウウオURL : http://xto.be/ご質問等ありましたら掲示板にお願いします。
※完全リンクフリーです。ご自由にどうぞ。