2002年10月

2002.10. 6 ミジンコ君 試作2号機
2002.10.12 ミジンコ君 試作3号機
2002.10.13 クロスワードパズル???
2002.10.29 ミジンコ君 試作4号機

2002.10. 6 ミジンコ君 試作2号機

 あまりのくだらなさに驚く試作2号を紹介します。



  この写真の試作1号を改良し・・・、


ポンプ、デカくなってます・・・。

 こうなりました。


結果

 試作2号のポンプは毎分40リットルというモンスター級(試作1号の2倍。超強力)。水の勢いが猛烈すぎて微塵がウールを簡単に素通りする恐れがありましたが、結果は時間あたりの処理水量が倍増したことで集塵能力がアップし、ふざけたわりには効果がありました。
 しかし、まだまだ満足のいくレベルではありません。次のような問題点があります。

  • 微塵が完全には除去できない。(一番の悩みどころ)

  • 水流でできたよどみにゴミがたまって、除去できない。

  • ポンプがでかすぎて、水槽に入れたり出したりするのが面倒くさい。

微塵を取りきれない理由

 今回除去しようとしている微塵は、あくまでも目に見える大きさのゴミなので、ぎゅっと詰めたウールで濾し取れないとは考えにくい。つまり、一旦はウールにキャッチされるものの、徐々に吸い出され、再び水中に舞っているのでしょう(右図参照)。

 次回の番外編その2では、この点について対策を検討したいと思います。

2002.10.12 ミジンコ君 試作3号機

 試作3号機では、吐出側にも微塵取り用のウールを設置しました(下写真)。
 これは、吸込側のウールを通り抜けてしまった微塵を再びキャッチして水中に撒き散らさない目的と、どの程度の量の微塵が通り抜けてきたのか吐出側ウールの汚れ具合から把握し、今後の改良の参考にする狙いがあります。


試作3号機

ペットボトルに割り箸を横刺ししてウール固定
たとえ吸込側のウールを小さなゴミが通り抜けても、吐出側のウールで再び引っかかることを期待。

1時間経過


微塵除去中!

 実験開始です。試作3号を水槽に放り込んで動作させること1時間。
 試作2号と同様、完全ではありませんが、明らかに水中を舞うゴミが減ってきました。代わりに吸込側ウールは真っ黒です。
 では、吐出側はどうでしょう?

 結果は下の写真のとおり。吐出側のウールはまったくと言って良いほど汚れませんでした。予想は大ハズレ!!!
 前回アニメーションまで作って説明した私っていったい・・・。


吸込側ウール。汚れが詰まって真っ黒。

吐出側ウール。まるで新品のよう!

これまでのまとめ

  • 微塵はウールを通り抜けない。

  • でも水中のゴミはなくならない。

  • ポンプのパワーを上げたら能力アップした。

 以上のことから、微塵を完全に取りきれない理由は、単に処理水量不足ということらしい・・・。
 ポンプはこれ以上強力なものを持っていないので、試しに動作時間を長くすることで処理水量を増やしてみることにしました。どのくらい運転すると、水中の微塵が全て処理できるでしょうか?再度スイッチONです。

3時間経過

 かなりキレイになったけど、まだまだ微塵が目につく。
 ぱっと見では見あたらない程度にしたいのだが・・・。

10時間経過

 10時間経って、さらに微塵の除去は進みましたが、完全にクリアーな水とまでは行きませんでした。吐出側ウールは相変わらず汚れません。実験はここで断念。


初めの状態

10時間後

 確かに、水がキレイになったことは写真でも一目瞭然ですが、これでは思い切り不本意です。長時間動作させる必要があるなんて、上部濾過器とウールマットの組み合わせとなんら変わりがありません。あくまでもすばやく簡単に微塵を除去することが、今回の装置の目的なのです。

 試作4号ではこの点を改良し、水中の微塵を一網打尽に吸い込む工夫をこらす予定です。

2002.10.13 クロスワードパズル???

 このたび「楽しい熱帯魚11月号」で当サイトを紹介していただきました。以前に掲載の連絡を受け、楽しみにしていたところです。
 まあ、本を見てアドレスを打ち込むのは面倒なので、あまり宣伝効果は期待できませんし、大してうれしいわけでも。

購入!

 と言いつつも早速1冊購入し帰宅して紙袋を開けると、「楽熱」の後ろから、見慣れぬクロスワードパズルの雑誌がこぼれ出た。

・・・なにコレ???

 お金を払うときは全然気が付かなかったのですが、レシートを見るとちゃんと打たれていました。
 どうやら雑誌掲載のうれしさのあまり手元が狂い、隣にあった関係ない雑誌までわしづかみにしてレジに持っていってしまったようです・・・。
 スイマセン、本当はめちゃめちゃうれしいんです。楽熱11月号、家宝にします(笑)。

※)クロスワードがお好きな方、連絡ください。先着1名様に「クロスワードin 11月号」を無料でプレゼントします。

2002.10.29 ミジンコ君 試作4号機

 さて、ワニガメ水槽の掃除機、ミジンコ君の改良の話題です。以下の問題点が依然として残っています。

  1. 微塵が完全には除去できない。

  2. 水流でできたよどみにゴミがたまって、除去できない。

  3. ポンプがでかすぎて、水槽に入れたり出したりするのが面倒くさい。

 手始めに2と3の問題をクリアするため、試作4号機では、ポンプを水槽外に置くことにしました。これだと吸込口を自由に移動できるので、ゴミの多いところに狙いをつけることもできます。

 残る問題は1です。前回の実験で、微塵を濾し取る能力自体は十分なのに処理に長い時間がかかることが分かりました。かといって、これ以上強いポンプは持っていません。

 では、一度にたくさんの微塵を吸い取れるように、もっと吸込口を大きくするのはどうでしょうか?
 いいえ、単位時間当たりの処理水量が変わらないのですから、処理能力も変わりません。ポンプを換えずに能力アップを図るには、微塵を上手に集めて吸い取ることが必要なのです。
 そこで思いついたのが渦潮作戦です。

渦潮作戦

 味噌汁をクルクルかき回すと、具が渦の中心に集まります。同じように水槽に渦を起こせば、微塵を一網打尽に吸い込むことができるのではないでしょうか。よ〜し!!!
 私の頭の中には、味噌汁どころか、鳴門の渦潮の光景が浮かんでおりました。


http://www.topics.or.jp/tokushima88/keshiki81.htmlより

どうやって渦を起こすか

 渦を起こすために、排出口を卍型に加工しました。ここからの排水で水に回転力をつけ、豪快な渦潮を発生させるのです!なんといっても、使うポンプは毎分40リットルの強力タイプ。しめしめ、さぞかし激しい渦が・・・。

 ところが。

試作4号の結果

 渦はまったく出来ませんでした。排出口の合計断面が大きすぎて、水の出る勢いが弱まりすぎたのです。例えば小さな穴を開けたエンドキャップをかぶせるなど、勢いを増す改良をしたとしても、満足いく水流が起こせるかどうか・・・。

 では、吸込口にプロペラを付けて水面方向に向けるという手はどうでしょう。吸い込まれる水の勢いでプロペラが回り、次第に渦を作りながら水が吸い込まれるという考えです。
 ・・・いや、この程度ではとてもうまくいくとは思えません。鳴門の渦潮を作るには、それこそ洗濯機級の動力が必要な気がしてきた。

 かといって、他の方法で微塵を集めるにはどうすれば?
 何か良い方法はないものかとあれこれ考えました。浄水場の仕組みを調べてみたり、コロイドの沈殿方法を調べてみたり、あれこれ、あれこれ・・・。

 あれこれ考える間に水換えしたほうが早い。

 次回からいつもどおりの成長記録に戻るかもしれませんが、気にしないでください。

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