2001年4月

2001. 4. 2 苦しまぎれのピート投入
2001. 4. 7 オモチャにしないで

2001. 4. 2 苦しまぎれのピート投入

 先週土曜日はトウキョウサンショウウオ研究会の現地観察会。抱卵個体を観察できるチャンスでしたが、残念ながら参加できませんでした(東京方面は天候が悪かったようですが予定通り開催されたのでしょうか?)。

pHが・・・!

 我が家のクロサンショウウオ達はというと、水中に入り、スギの枝の下に隠れている子が多くみられますが、その他は特に変化なし。スギの枝を入れて5日後はpH6.9でした。はたして丸10日が経った今日(この記事は昨日書きました)はどの程度まで落ちているでしょうか(目標6.0)。計測してみたら・・・7.4に上がってる!いったい・・・。

 こうなったら次の手段!ピートをストッキングに入れて濾過器の水流があたる場所に放り込んでおきました。pHがクロサンショウウオの産卵を誘発する可能性は低いと思いますが、何でもやってみるのです(1日しか経っていませんが、今日4月2日のpHは7.2。少し落ちた(^^))!

 なお、お腹の大きい子の体重を測ると26.0gで、2月のときとまったく同じ。・・・いよいよ今年も繁殖失敗が濃厚になってきたぞ(^^;。

今後の予定

 次の土日あたり、水位を30cm程度にまで上昇させてみたい。すでにクロサンショウウオ達が水に慣れているので、前回のようにパニックを起こすことはないはず。産卵しないようであれば早いうちに元(繁殖チャレンジ以前の水位0の状態)に戻します。
 現在の水槽のレイアウトは、

  1. 水位を設けるために陸場が狭くなり、シェルター(流木)を置くスペースが十分に取れない

  2. ピンセットで餌を与えるとき、スギの枝がとても邪魔

など、管理上好ましくありません。そのため世話も手を抜きがちに・・・。うまくいきそうもない繁殖のために日ごろの世話がおろそかになっては問題外です。
 もちろん、その後も注意して観察を続ける必要があります。産みたくなったときに水場がなくては元も子もありませんからね!う〜む、4月いっぱいが山だな・・・。

2001. 4. 7 オモチャにしないで

 トウキョウサンショウウオ研究会の現地観察会は天候不順のため延期になり、なんと今日開催された模様。延期されたことをもう少し早く知りたかった・・・。

水位上昇

 今朝、予定どおり水位を上昇させました。約2ヶ月間低水位で水に慣らしてきたのが功をそうし、クロサンショウウオ達も落ち着いた様子。水位上昇前のpHは7.2で、1週間前と変わらず。足した水は前日からの溜め水でpH7.4。結局、目標のpH6.0には程遠い数値のまま、この度の水位上昇となりました。

間違った方向性

 しかし、こんなふうにpHを気にしだし、スギの枝やピートを投入し始めたあたりから、何か方向性が微妙にずれてきたように思うのです。

 私にとって、我が家にいるクロサンショウウオ達はオモチャでも実験動物でもありません。家族同然、と言ったら言い過ぎというか変人扱いされてしまいそうですが、少なくとも情の移った大切なペットです。今回の繁殖チャレンジは、お腹の大きい子を見つけてスタート。そして産卵時の水位上昇に備え、まずは水に慣れてもらう事からはじめました。全てクロサンショウウオのためを想ってのことだったはず。それがいつの間にか「なんとかして産ませよう」というスタンスに変わってしまっていたのです・・・。

元に戻す

 水位上昇から12時間。飛び出たスギの枝に這い上がったり、死んだように(!)水面にプカーっと浮いたクロサンショウウオも何匹か見られるようになりました。いきなりスギの枝を入れられたり水位を上昇させられたり・・・「僕らをオモチャ扱いしないで!」というクロサンショウウオ達の声が聞こえてくるようでした。

 ・・・やめだ、やめだ!すぐに水を抜き、スギの枝も全部取り出し、水槽の全てを元の陸地に。

 今後は原点に戻って、まず「大切に育てる」ことを第一に考え、その中で繁殖の機会に恵まれたらいいなと思います。もちろん、今年もまだ産卵シーズン真っ只中。注意深く観察を続けていきます。

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