2001年

2001.11. 5 晩秋の繁殖池

2001.11. 5 晩秋の繁殖池

3度目の繁殖チャレンジ開始!

 クロサンショウウオの繁殖を成功させるためにも、もっとクロサンショウウオのことを良く知る必要がある。日曜日、冬眠前の様子を観察するため、いつもの繁殖池に足を伸ばしました。

積雪前に集まる

 クロサンショウウオは、春、雪解け前の早い時期に産卵を始めますが、産卵池まで積雪の中を移動してくるとは考えにくいため、冬眠前に産卵場所近くまで集まってきている可能性が高いそうです。今の時期なら、春の産卵に向けてお腹の張ったメスに出会えるに違いありません!
 しかもこの日は絶好の雨模様。まさに、サンショウウオの移動にはピッタリの日よりといえます。次第に激しさを増す雨よ!私はうれしくて仕方がなかったのです。


冷たい秋雨の中たたずむ繁殖池

現地データ

気温・・・10℃

水温・・・13℃(水深10cm地点)

地温・・・13℃(地中10cm地点)

pH・・・7.0と7.1の間を行ったり来たり(中性〜わずかにアルカリ性)

 初夏の計測では気温より水温や地温が低く、サンショウウオ達にとって過ごしやすい環境だったわけですが、今回は寒い気温より水温や地温が高いことがわかりました。想像していたとおり、サンショウウオの成体の棲む地中はまさに冷暖房完備の快適な場所であることが確認できました。
 おもしろいのは、夏場も初冬も同一深(10cm)の水温と地温に違いがなかったことです。

 こうした地道なデータ採取が、いずれ実を結ぶ時がくるのでしょうか・・・!?

I miss you.

 サドサンショウウオの成体に出会うことで経験値をつんだ私は、自身満々でクロサンショウウオ成体を探し始めましたが、まったく見つかりませんでした(同じ両生類でもアマガエルは何匹かいました)。う〜ん無念。

 すでに地中深く冬眠モードに入ってしまったんでしょうか。気温が何度くらいになると冬眠に入るのか、そんな基本的な(?)ことすら知らないで、クロサンショウウオのHPを運営していて悔しいですが、こういう事書いてある本は簡単にはみつからない・・・(参考になる本があったら教えてください)。


林床には白いキノコ。
食用のスギエダタケ
・・・とは違うみたい。

 会えなかったけど、クロサンショウウオ探しは楽しかった!

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