2005年1月前半
2005. 1. 1 その1 デカくろっぱり
2005. 1. 2 その2 左利き?
2005. 1. 4 その3 雪解けは繁殖の季節
2005. 1. 6 その4 尻尾がなまくら刀
2005. 1. 7 その5 薄色美人
2005. 1. 8 大ショ〜ック!!!
現在、我が家には10匹のクロサンショウウオがいて、長いものは8年の付き合いとなります。・・・が、いまだに1匹1匹の見分けが付きません(゚▽゚;)。やっぱり管理上の不都合もあるので、心を入れ替えて個体識別に挑戦することにしました。1匹ずつつぶさに観察して、外見上の個性を見つけていこうと思います。
今日の1匹

全長17cm,体重31g。今年で8歳。

精悍な面構え

オスちゃんでした
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全長17cm、体重31g。よく肥えて非常に大きい。顔つきは厳つい。生殖結節が発達していることから、性別はオスと分かる。体色は濃く、黒色に近い。また、全面的に暗い色で構成されていてコントラストが低いため、フラットな、のっぺりとした色味。
とても体格がよいので、これまでも、パッと見でなんとなく見分けが付いていましたが、今回、下で書いているとおり、尻尾の先端にわかりやすい特徴(出っぱり)を見つけることができました。
見分けが付いたからには、呼び名がいります。擬人化するためではなく識別することが目的なので、個体の特徴を捉えた分かりやすい名前を考えなければなりません。
・・・そう、体が大きく、色黒で、尻尾に小さな”出っぱり”があることから、キミの呼び名は「デカくろっぱり」に決定(命名は難しいなぁ)。
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ここで見分ける!
尻尾の先端が、ちょっと面白い形をしていることが目印です。子供の頃に変に尻尾をかじられ、こういう形に再生したのだろうと思います。
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全長16.5cm,体重22g。今年で8歳。

尻尾の地衣模様

オスちゃん
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全長16.5cm、体重22g。標準的な体格のオス(注)。生殖結節の発達がいまいちなことがちょっと気になります。
体色はわずかに明るめで、金色っぽい皮膚の地衣模様が見て取れますが、目立つというほどではありません。
ところで、生き物の写真を撮るとき、背景に方眼紙があると大きさが分かりやすくて良いのですが、紙の方眼紙では湿った生き物を乗せるにはうまくない。しかし、ビニール製の方眼紙など売っていない。そこで、今回ちょっと工夫して、方眼紙をクリアファイルにはさんだものを背景(台紙)に用いています。おすすめ。
1cm方眼紙(A4:5mm補助線入り)CADデータ(DXF) ⇒ ダウンロード
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ここで見分ける!
なかなか分かりやすい特徴が見つからず困ったのですが、よ〜く探したら、左手指先に”ペンだこ”のようなイボを発見。・・・ということは、こいつは左利き(笑)。
「わたしの彼」と命名。(くだらね〜)
今後の観察レポートにおいて「わたしの彼がミールワームを食べました」などと書くことになると思うと、今から喜びが込み上げてくる。ぷぷっ。
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全長16.5cm,体重22g。今年で8歳。

地が金色?(つーか黄土色)

生殖結節は発達していない。

輸卵管が透けて見える。
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全長16.5cm、体重22g。わたしの彼とほぼ同サイズですが、こちらはメス。体色はわずかに明るく、むしろ地色が金で、黒の地衣模様がちりばめられているようにも。ちなみに、上の写真でわき腹のあたりがざらついて見える(細かいシワがよっている)のは、脱皮を間近に控えているせいです。
写真のとおり、性的には確かに成熟しているのですが、いまだに卵を産んだことはなし。飼育方法に何か誤りがあるから産まないわけですが、ここまでくると、”間違い探しパズル”で行き詰ったようなもので、なかなか次の解答を見つけることができません。しかも、このパズル、全部でいくつの間違いが隠されているのかもわからない。
もし、”完全な飼育”を目指すなら、山に土地を買って放し飼いにすればよい。でも私が目指すのはそういう方向ではないのです。私のわがままのせいで、クロサンショウウオたちにはクロうをかけっぱなしです・・・(えっと)。
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ここで見分ける!
尻尾の先端がちょっと欠けています。ずーっと昔からこの形のままなので、もうこれ以上は再生しない(または極めてゆっくり)だろうと思います。一見、溶けかかかっているようにも見えて印象的なので、
命名、「ゆきどけ」。
雪解けは繁殖の季節。なんとなく縁起を担いでみました。
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古い共食い跡と思われる。再生尾をさらに噛まれたのだろうか?
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メモ
さて、昨日の給餌では1匹(未識別の個体)だけが食べました(キョロチビも食欲を示したが咥えるのに失敗して飲み込まなかった)。
そして、とうとうミズゴケに潜り込んでいる個体を確認。
給餌の際に9匹しか姿が見えなかったため、ミズゴケを掘り起こしてみたら、一番底にちびくろ発見(脱走じゃなくて良かった・・・)。
昨日までの水槽内温度は7〜8℃。寒さから逃げてというより、単に、本来の生活環境(地中)を求めて移動したにすぎないような(ーー;)。
理由はともかく、自ら潜り込んだ以上、そこがより快適な場所だということ。模範的な飼い主ならば、ミズゴケケースの増設など検討してしかるべきです。しかし、模範的な飼い主ではない私は、給餌の際にいちいちミズゴケを掘り起こさなければならないことがおっくう。さらに、掘り起こされた刺激で食欲を失う個体が出ると予想されるので、ますます気が滅入る。さてどうする・・・。

全長18cm,体重21g。今年で8歳。

りりしい。眼の虹彩がすごい。
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全長18cm、体重21g。オスです。体色は若干黄みがかっており、きめ細かい模様でのっぺりした色味。前に少しふれた”ひきつけ”を起こす代表的な個体はこの子だったような気がする。要経過観察。
今回観察していて面白い行動に気が付きました(左動画)。サンショウウオを乗せた台紙を右に回転させると、顔を左に向け、左に回転させると右に向ける。つまり、一定の方向を向いたままでいようとする。光に背を向ける行動であれば説明もつきそうですが、光源を真横にみた方向を見据えていました。
はじめ、正面から顔を覗き込みながら観察していたのですが、いくら台紙を回転させても私の顔を見つめ続けてやまないのでびびった(^^;。
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ここで見分ける!
前々から、尻尾の中ほどに欠けたような凹みがある個体がいることに気が付いてはいましたが、それがこの子でした。古い怪我の跡だと思います(こんなんばっか( ̄▽ ̄;)。
尻尾を刀に例え、以後、「刃こぼれ」と呼ぶことにします。
なお、この刃こぼれ(♂)、指の先端が普通よりちょっと膨らんでいることも特徴です。これにもずいぶん前から気が付いており、当時は炎症による腫れではないかと心配した思い出がありますが、今は外見上の個性だと思っています。(床材が硬すぎるせいかも!?)
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これ以上は再生しなさそう。

やや膨らんだ指先(写真は右前足)。
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※通常の単語と名前とを文章中で区別するため、以後、名前を表す場合には後ろに性別(♂)(♀)を付けることにしました。

全長17cm,体重23g。今年で8歳。

なかなかの美形である。

わき腹のアップ。

チラッ!いやん、ばかん!(メス)
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全長17cm、体重23g。腹部から輸卵管が透けて見え、メスだと分かる。体色は薄めで、一番黄みが強い。デカくろっぱり(♂)と見比べるとずいぶん違う。
この子も一定の方向に顔を向け続けようとする行動が観察できました。色々な位置で試してみるも、光の射す方向とは特に相関関係は見出せず。
クロサンショウウオは待ち伏せ型の捕食者で、視界の中に入った”動くもの”に反応して襲いかかります(目に入る映像の意味を理解して反応しているのではなく、単に映像の変化(直前の映像との差分)を読み取っているだけらしい)。
もしも、視界そのものがふらふら変化するようでは、何が背景で何が獲物やら判断つかなくなります。そのため普段は、本能的に一定の方向を見続けようとするのではないかと推測してみました。
ちなみに、サンショウウオは夜行性といわれています。ネコのように夜目が効くのでしょうか。
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古傷も見当たらず、あまり目立った特徴のないキレイな外見をしています。そのせいで、識別ポイントの発見と命名には非常に悩むことになりました・・・。
はじめ、尻尾の先が少し下を向いて垂れていることから、「しなびたちんこ」と名付けようとしたのですが、メスなので思いとどまりました。
尻尾の中ほどに、ぼんやりと”黄み”の強い円形スポットがあり、ここでも見分けが付きます。そこで、「おぼろ月」という風流な名前に決めました。
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尻尾の先が下を向いている。

黄みが強いスポット。
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メモ
昨晩の給餌では、1匹(未識別)が食べた。水槽内は8℃。予想以上に皆食欲がありません。
この日は、3匹がミズゴケの奥底に潜り込んでいました。
”間違い探しパズル”の次の答えが見えてきた・・・。
とてつもなくショッキングなことが起こってしまいました・・・。
今日は6匹目の識別について報告するつもりだったのですが、急遽予定を変更してこの件についてお届けします。
真事実発覚
昨日のことです。まだ識別していない個体のうち1匹を水槽から取り出し、観察を始めました。体長は16.5cmで、体重は22g。お腹にはピンクの輸卵管が透けて見えており、メスであることが分かりました。
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メスちゃん。
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続いて全身を観察し、識別ポイントを探しました。平凡な外見をしていてなかなかコレといった特徴が見つからず苦労したのですが、やっと見つけましたよ、
指の”ペンだこ”を。
・・・あれ?これってわたしの彼(♂)じゃん!
でも、わたしの彼(♂)はオスだったはず。これはメス。・・・落ち着いてよ〜く観察したら、前回生殖結節だと思ったのはただのシワでした。つまり、
わたしの彼はメスでした。
今後は、「わたしの彼(♀)」と表記することになります。_| ̄|○
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