1999年7月

1999. 7. 2 ワニガメ身体計測
1999. 7. 5 しかたのないこと??
1999. 7.10 繁殖ラッシュ
1999. 7.16 ワニガメ探し
1999. 7.25 ワニガメ身体計測

1999. 7. 2 ワニガメ身体計測


5.3cm,42.0g

 手に持ってみて体重がずっしりと重くなってきたのを感じたので、身体計測をしました。

 わずか1ヶ月足らずで、甲長1.3倍、体重は2.1倍。甲長が1.3倍でどうして体重は2.1倍にもなるの?と一瞬思いますが、当然甲長だけでなく幅・厚さも増しているわけですから、相似的に成長しているとして、体積は、

1.3×1.3×1.3≒2.2倍

なるほど、だいたい計算は合うわけです。

1999. 7. 5 しかたのないこと??

 モリアオガエルの卵隗を見つけました。モリアオガエルは水面の上方に張り出した木の枝などに泡状の卵隗を生みつけます。孵化したおたまじゃくしはそのまま水面に落下するという仕組み。
 岩手県の大揚沼モリアオガエルや福島県の平伏沼モリアオガエル繁殖地などは国の天然記念物に指定されています。

 そして、下の写真が卵隗を見つけた場所です・・・。


工事で埋め立てられた、かつては湿地だった土地

公共工事

 この場所は山間の人家のすぐ裏ですが人はほとんど入らないような場所で、以前は湿地でクロサンショウウオの繁殖地になっていました。その後、ここで防災のための公共工事が行われることになり、とてもがっかりしていたのですが、久しぶりに現場を見にいったときにはすでに湿地は埋めたてられていました。

 そして、目に付いたのが、以前は気が付かなかったモリアオガエルの卵隗。卵隗の下はわずかな水溜りが残っており、孵化したばかりと思われるおたまじゃくしが泳いでいました。しかし、ここが土の下になるのも時間の問題です。

 防災工事は人命・財産などを守る重要な工事だし、このような工事を請け負って家族を養っている方もいるわけです。私は、やむを得ない事情があってこの場所が施工地に選ばれたことを知っています。が、棲息している生物に対する事前の調査や環境へのダメージを最小限にするような対策は行われませんでした。というより、予算や制度的にそういったことが難しい。
 ほとんどの方は自然を大切にしたい気持ちがあるでしょうし、この工事の担当の方も悩んだことと思います。別の施工地を探す努力もずいぶんされていたようです。しかたのないことでした。工事現場の周辺はまだまだ自然が豊富で、この工事が元で生態系が大きく狂うことはないでしょう。
 ただ私は、この足元に生き埋めにされてしまったたくさんの小さな命を想って、なんだかがっくりと力が抜けるような、つかれたような気持ちになりました。ねえサンショウウオ君、いつの日か産卵のために君が生まれ育ったこの場所に戻ってきても、今はもう故郷の湿地はないんだよ・・・。

1999. 7.10 繁殖ラッシュ

 水草水槽はただいま繁殖ラッシュです。まずはランプアイ。これまでに保護した3匹に加え、8日には連続で3匹を発見。翌日さらに1匹、そして本日またまた1匹見つけ、隔離ケースに保護しました。
 初めに生まれた子達と比べて大きさにも差が出てきたので、隔離ケースを増設し、本日発見分からこちらに収容することにしました。写真右上に写っているのが隔離ケースです。

 この隔離ケースは上下のフタのメッシュ状の部分が粗く、その隙間から稚魚が逃げ出す恐れがあるので、底の部分は写真のようにストッキングをかぶせてからフタをはめ込んであります(フタをはめたあとで、はみ出たストッキングを切り取る)。

 また、上のフタは給餌の際に便利なようにメッシュ部分をハサミで切り取ってあります(上端は水面上に出してある)。このケースは見た目にもおしゃれっぽく、このような加工でとても使いやすくなるのでオススメ(KOTOBUKIの”ワンルームハウス”。380円でした)。

 次にビーシュリンプですが、相変わらず爆発的に繁殖し続けています。中央のエビのお腹の下の黒い部分が卵。右端のエビはヤマトヌマエビです。

 ビーシュリンプを購入した際に1匹だけ混ざっていた”クリスタルレッドシュリンプ”(赤いビーシュリンプ)は、すでに消息を絶ってしまったので、突然変異で生まれないかなと期待しています。

 一方でこいつも増殖中。水槽内に発生する貝(総称してスネールと呼ばれる)です。
 左写真は魚にあげた餌にわんさか集まっている様子。水草を食害することはないといわれていますが、ホント?はっきりいってあやしい。たくさん増えると、餌不足になり水草も食べるような。

 美観的な面からも水草水槽では目のかたきにされるスネールですが、とはいえ採って殺すのもかわいそう。他の生物の食料となって、形をかえて生き続けててもらうことが得策です。スネールを食べる生物で聞いたことがあるのは、

  1. クラウンローチ(ドジョウの仲間。でかくなる)

  2. トーマシー(気の荒いやつがいる)

  3. ヒメツメガエル(小さいエビが大好物)

などなど、ちょっと問題があるやつらばかり。どうしようかな〜。

ワニガメの成長

 ワニガメですが、あっという間に大きくなり、早くも隠れ家の出入り口に甲羅の横幅がつっかえて入れないようになってしました。すごい成長の早さです。それにくらべて・・・。

成長しない私

 本日、またもや洪水をおこしてしまいました。今日は友達が家に遊びに来る約束になっていたので、早起きして部屋のお掃除です。友人が来る前に餌メダカの検疫水槽(台所に置いてあります)の水換えも済まそうと思い、水を抜いてホースで給水しながら、時間つぶしにテレビゲームを始めてしまいました

 やがてピンポ〜ンと呼び鈴の音。私は「は〜い」と返事をしながら部屋の扉を開け、水深2cmの台所を見たのでした・・・。

 とりあえず水を止めて(緊急事態です。友人にはドアの外で待ってもらおう)、大慌てで洗濯籠に入っていた洗濯物を取り出し、雑巾代わりに水に叩き込みました。
 ふと玄関のほうを見ると、鍵のかかっていなかったドアを開け、こちらをじっと見ている友人の姿が・・・。

 このあと、友人には私が遊んでいたテレビゲームの続きをしていてもらい、私は約15分間、台所の雑巾がけを続けました。幸い、台所の床はビニールっぽい素材だったので水は染み込まず大事にはいたりませんでしたが・・・。

1999. 7.16 ワニガメ探し

 クロサンショウウオの時といい今回のワニガメといい、どうやら私はペットの脱走対策に考えが甘すぎるようです。

 仕事から帰ってワニガメの水槽を覗くと、影も形もありません。水面から水槽の縁までは5cm弱ありました。水深は7cmで、カメが息をするときは足と首を伸ばしてようやく鼻先が出る位の深さだったのですが・・・。
 あわてて探して、玄関で縮こまっているのを発見しました。

 ホコリを洗い流しているとき、口を大きく開けて威嚇してきたので、試しに親指を噛ませてみたところ、そこそこ痛かったです。強めの洗濯バサミに、針をつけてはさんだような感じ。くちばしの先が刺さります。一瞬だけ噛んで飼い主だとわかったのか、すぐに放してくれましたが、また噛もうとしてました(;;)。

1999. 7.25 ワニガメ身体計測


6.0cm,60.0g

 前回の計測から20日ちょっと。体重1.4倍になりました。甲長で1.13倍。1.13×1.13×1.13=1.44。やはり、計算は合います。

 写真でわかるように、口を大きく開けて噛みつこうとしています。立派になったものです。前回一度噛みつかせてみて大体の痛さがわかったので、また噛み付かせてみました。
 やはり、ある程度痛いです。しかも、なかなか放してくれません(牙の先端部分からは点状に血が出ました)。そのまま指を持ち上げると、ぶら下がってきました。こいつに飼い主に対する忠誠心は期待しないほうがよい。

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