2002年3月

2002. 3. 2 ただいま〜
2002. 3. 3 白点病再び(涙)
2002. 3. 7 ワニガメが20cm!
2002. 3.11 ランプアイ全滅!?
2002. 3.12 ポリプテルス求愛行動
2002. 3.13 ポリプテルス産卵床の投入
2002. 3.14 ポリプテルス恋愛シーズン終了?
2002. 3.15 ポリプテルス変化なし
2002. 3.16 ポリプテルス変化な〜し
2002. 3.17 ポリプテルス餌メダカ投入
2002. 3.23 ポリプテルス産卵の引き金
2002. 3.24 マーブル・ハチェット購入記
2002. 3.25 ポリプテルス水槽にピートモス投入
2002. 3.27 ポリプテルスにプレゼント届く!
2002. 3.29 ポリプテルス水槽にマリモ発生・・・
2002. 3.31 ポリプテルス流木投入

2002. 3. 2 ただいま〜

 ようやく長期出張を終え、高速バスで今日の明け方に帰宅しました。疲れましたが、良い気分転換になりました。

ペットたちの様子

種類帰宅時のpH備考
ワニガメ3.7

 51匹入れてあった姉金が5匹に。6日間で47匹食べた(1日約8匹)!

ポリプテルス4.5病気の様子皆無(^^)。小赤も1匹も落ちていなかった
熱帯魚水槽5.5ギリギリ弱酸性。バッチリ。

 水換えで全てpH6台に戻しました。

ワニガメ

 さすがにpHの落ちがすごい。濾過環境を改善するため、上部濾過槽にエアレーションを設けました。好気性濾過を強化したことで、pHの下降スピードが早まるので、対応策として濾過槽にサンゴ砂をさらに2握りほど追加しました。
 なお、濾過槽にエアレーションをする際は、濾材に直接エアーを当てるのではなく、濾過槽に入ってくる水にエアレーションをかけて、その水が濾材に行き渡るようにするやり方が良いようです。濾材にはなるべく刺激を与えないことが鉄則。

ポリプテルス

 金魚がpHショックから立ち直ってくれて助かりました。エアレーションが良かったように思うので、撤去せずにそのまま残すことにしました。
 ちなみに小赤は大量に生き残っていましたが、メダカは完食されていました。確かに、小赤の中にはポリプテルスには大きすぎる物も。大き目の小赤を飲み込む途中で吐き出した場面も見たことがあります。今後は、なるべくメダカを使うことにします。

熱帯魚水槽

 いよいよ、新しい小魚を追加しようと思います。すでに下見は済ませてあります。ふっふっふ・・・。

ハムスター

 知人宅で元気にしているそうです。明日、手土産を持って引き取りに行きます(^^)。

クロサンショウウオの様子

 クロサンショウウオについては何も心配していませんでしたが、8匹とも変わりなく元気にしていました。成体になると、餌を毎日与えても嫌がって食べようとしないことがあり、2〜3日の間をあけると食欲が回復するのですが、今日の食欲はすごかった!慌てて食べようとするあまり見当違いな方向に食いついて、なかなかうまく食べてくれません。やはり、1週間に1度ではなく、3〜4日に1度くらいの給餌頻度が最適だと思いました。

子コオロギの様子


クリックすると詳細がご覧になれます。

 心配だった子コオロギですが、どうにか乗り切ってくれたようです。予想通り餌にはカビが生えていましたが、たくましく生き残っていました。

 しかし・・・頭でっかちでカワイかった姿が、成長してちょっと気持ちの悪い感じに変わっていました(^^;。

2002. 3. 3 白点病再び(涙)

 ポリプテルス水槽の生き残りの小赤が、しきりに体を底砂にこすりつけるような動作をしているのに気が付きました。顔を近づけて観察するとヒレに白い点々が。ガーン・・・白点病
 原因は水温低下や水質悪化が主なものですが、今回のは水質の急変でしょうか。ワニガメ水槽のときのように薬を入れるわけにはいきません。なぜならポリプテルスを含め古代魚は薬に弱いといわれているからです。

 ポリプテルスは体をガノインに覆われているため、白点病(白点虫が表皮と真皮の境に入り込んで発症する)にかかる心配は少ないため、小赤だけ別水槽に移して治療することにしました(以前撤去した水草水槽を引っ張り出した)。

※白点虫
イクチオフチリウス・ムルチフィリス
(Ichthyophthirius multifiliis)

 90cm水槽に泳ぐ約30匹の小赤を捕まえるのは本当に大変でした。特に我が家では、いろいろなものを浮かべていますから(^^;。なんとか全部捕獲し、規定量のメチレンブルーで薬浴開始。

 今までほとんど魚病には悩まされたことはなかったのに、このところの立て続けのトラブル。この後、熱帯魚水槽にまで病気が出たらやだなー・・・。

2002. 3. 7 ワニガメが20cm!

 写真は、ワニガメに攻撃されてボロボロになった水温計のキスゴムです。サーモの水温検知部を覆っていた黒いプラスチックもすでに全部かじり取られ、内部のガラス部品がむき出しになっています。

 また、先日ワカサギを投入したときのことです。投入後まもなく、ワニガメは匂いを感じたようで落ち着きなく餌を探し始めました。しかし、狙いを定めたのは水底に落ちていたパイプ(上部濾過の排水パイプが外れて落ちていた)。これに食いつきました。
 さらに、今日は水換えの間ワニガメをバスタブに入れておいたのですが、そこでもやはり、激しく底のゴム栓を攻撃していました。

 どうやら、”周りと色が違う部分”を手当たり次第に狙っているようだ。
 視力が悪いのか、それとも頭が悪いのかは不明です。

甲長20cmに到達!

 4cmから飼いはじめて、2年10ヶ月で20cm。しばらく伸び悩んでいましたが、このところ大量に姉金を泳がせ、食欲に任せて食べさせた結果です。

 さて、先月からの懸案事項だった「はたして適正な給餌量だったか?」については、以下のとおりとなりました。

体長の増加率:1.02倍
理想の体重増加率:1.02×1.02×1.02=
1.06倍
実際の体重増加率:
1.2倍

 あんた太りすぎ。餌、減らします

2002. 3.11 ランプアイ全滅!?

 熱帯魚水槽に餌をパラパラ・・・。ところが、普段はわれ先にと集まってくるランプアイ達が、この日はまったく姿を見せません。瞬間的に「これはおかしい!!」と気が付きました。

 まさか全滅!?

 とうとう熱帯魚水槽にも病気が感染してしまったのかもしれない!!!
 慌ててガラス面に顔をくっつけ、中の様子を確認しました。しかし、ランプアイの死体など、どこにも見当たらない。いったいどこに消えてしまったんだ!
 そのとき、濾過器の給水パイプが普段の位置からずれていることに気が付きました。なんと、先端のスポンジ部分が外れて、口が剥き出しになっているではありませんか!ぐんぐん水を吸い込んでいます。ランプアイ達は皆、外部濾過器に吸い込まれてしまったらしい!

救出作戦

 実は、これは昼休み時間を利用してちょっとアパートに戻っていたときの出来事でした。時計を見れば、もう出かけなければ遅刻寸前。もう、大慌て。

 急いで濾過器を風呂場に運び中を調べるも、水が濁って何も見えず。ランプアイの死体がたくさん出てくるのを覚悟しつつ、手を突っ込んで探ったところ、元気に泳ぐたくさんの小魚がぶつかってきました。よかったよ〜。
 時間がないので、濁った水ごと水槽にザバーっと注いで救出作戦完了!

2002. 3.12 ポリプテルス求愛行動

 ポリプテルスの求愛行動が確認できたので、記録を残すことにしました。以下に、メモ書き風に掲載します。

 21:30頃帰宅して、ポリプテルスの水槽を見ると、1号が2号の尻ビレのあたりに何度も噛み付いていた。いつものちょっとした小競り合いだろうと見ていたが、逃げ出した2号を、1号が執拗に追いかけながらピッタリと体を寄せて追いかけている。いや、よく見れば噛み付いているのではなく、側頭を相手のわき腹に「コツッ、コツッ」とぶつけている。

 これって求愛行動では!?


↑ 1号(求愛側)。私がはじめて買った思い出深いデルヘッジー。


↑ 2号(逃げる側)。色白美人。

 あわててカメラを回したあたりが、我ながらかわいい。
 この状態が数分間繰り返されたが、やがて1号は水面で一口空気を吸い込んだと思うと、その後は追いかけることをやめてしまった。

クリックすると動画がご覧になれます。→


追尾行動の様子(求愛行動!?)
約1.3M。画質悪し。

 夢のポリプテルス繁殖への第一歩!?胸が高鳴った。

深夜

 布団に入って水槽をしばらく眺めていたが、先ほど見せた奇妙な行動はいっこうに見られない。でも、あきらかにいつもと違う不自然な行動だったし、これは期待が持てる!朝が楽しみ。・・・Zzz。

2002. 3.13 ポリプテルス産卵床の投入

 目がさめてすぐに見てみるが卵は見あたらない。求愛行動も見られない。昨日のはただの気まぐれだったのか???
 とりあえず、古代魚飼育のバイブル的存在、

  • 「古代魚総覧」株式会社ピーシーズ

  • 「古代魚を飼う」株式会社マリン企画

の2冊を、押入れの奥から引っ張り出した。
 読んでみて分かったことは以下の点である。

  • 求愛行動は、主に追尾を中心として行われる。

  • オスがメスに寄り添って頭部でメスの腹部を軽く叩く。

  • 産卵床にはウィローモスが好まれる。

 やはり、昨晩のは求愛行動とみて間違いないようだ。

 ポリプテルスの雌雄の判別方法として、尻ビレがオスでは幅広く、メスでは細長いといわれる。しかし、ことデルヘッジでは、この特徴が分かりにくいとされる。
 今回の一件で気が付いたことがある。1号に比べて2号は成長が早く、初めは小さかったのに今では追い越してしまっている。この成長速度の差は以前から疑問に思っており、購入したショップが違うことから産地の差であると考えていたのだが、雌雄の差である可能性が出てきた。そうすると、3号もメスという可能性が高くなってくる。


↑ 3号。初めは一番のチビだったが、今では一番でかい。

 出勤前にもう一度見ると、また昨日のように1号が2号にぴったりくっついて泳いでいた。やっぱり求愛行動だよ!!!
 今日はノー残業デー。仕事が終わったら産卵床のためのウィローモスを買いにいこうと思う。

夕方

 早々と仕事を上がり、近所のショップにウィローモスを買いに行く。90cm水槽にたっぷりとウィローモスを入れるには、それなりの量が必要であろう。私は店員を呼びつけ「店にあるウィローモスを端から端まで全部包みやがれ」と・・・・ウソ。私は小心者で人畜無害な人間であり、実際には申し訳なさそうに全部欲しいと告げた。〆て3,500円くらいの量であった。ま、少ないが産卵床には足りるだろう。

 帰宅してすぐ水槽を見たが、求愛行動は確認できなかった。とりあえず買ってきたウィローモスを水槽の水で洗浄の後、投入。その後もしばらく観察したが、求愛行動は観察できず。ウィローモスにより環境が変わったショックで、恋愛モードが終わってしまったのではないかと心配になる。

 産卵への刺激として、水道水で直接足し水して水温を下げることと水位を上げることを試してみた。が、特に様子に変化はなかった。

2002. 3.14 ポリプテルス恋愛シーズン終了?

 恋の季節は早くも終わってしまったのであろうか?残念ながら、1号の求愛行動は見られない。

 ちなみに今日はホワイトデーである。先月、職場の女性陣から皆に配られたチェコに対して、全員でお金を合わせて何かお返ししようという話が持ち上がり、私が代表として買出しに行く大役を仰せつかった。で、先日買出しに行ってきた。同僚から「買出しご苦労さん」と声をかけられたが、「いえ別に。私の場合、どうせたくさん買いに行かなきゃならないので、そのついでです。」と答えた(涙)。

2002. 3.15 ポリプテルス変化なし

 変化なし。何だか、すっかり繁殖行動がなりをひそめてしまった。近々「1回目の繁殖チャレンジ失敗」という結果になりそうな気がする。まあ、慣れっこだし問題ない(;;)。あせらず、じっくりと丁寧な飼育を続けながら繁殖の機会を待つべきであろう。

2002. 3.16 ポリプテルス変化な〜し

 恋がさめてしまったのだろうか。いつかさめるのが恋、冷めないのが愛。愛とはつくづく得難いものである・・・。おっと、話がそれた。今日も特に変化は見られない。恐れていたことだが、ウィローモスを入れたり足し水をしたことが、逆効果になった可能性がある。

 先日、メーカーからのプレゼントでいただいた「パワックス」。これが引き金となり、長らく使っていなかったこの手のアクア用品を使う楽しさを思い出した。とりあえず、定番の「コントラコロライン」と「アクアセイフ」を購入(パワックスを買わなくてすみません>ファイテン株式会社様)。これまで使わなくても良好に飼育できてきたわけであるが、高いものではないしたまにはこういう楽しみ方もいい。姉妹品の「テトラ バイタル」には、産卵を誘発する効果があるという。これも買いそうになったが、きりがないのでやめた(^^;。

2002. 3.17 ポリプテルス餌メダカ投入

 やはり産卵には栄養が肝心とばかりに、メダカ105匹投入。水槽には隠れ家になるウィローモスもあるし、メダカの繁殖なら期待が持てそうだ(^^;;。
 ポリの様子には変化なし。とはいえ、ここしばらくは注意深い観察を怠らないようにしたい。

 前に、メスの方が大きくなるのではないか?という考えを示したが、ものの本をよく読むと、ちゃんとそのことが書いてあった(^^;。ま、私の観察眼も間違いではなかったといえる。

2002. 3.23 ポリプテルス産卵の引き金

 この度の求愛行動は、以下の理由から「水温の変化」がきっかけとなった可能性が高いとみている。

 今月初め、ポリプテルス水槽に白点病が発生してしまったのだが、このとき金魚たちを別水槽に移して薬浴しながら、本水槽のほうでは、水温を30℃近くに上げて、白点虫を退治しようと試みた(白点虫は高水温では繁殖できず、またライフサイクルが短くなるため早く全滅させられるから)。こうして、約1週間ほど高い水温で過ごしてから、元の25℃前後に戻した。その後2〜3日経って、初めての求愛行動が観察できた。

 このこと以外には、特に思い当たる節がない。もう一度、同じ状況を再現してみる価値がありそうだ。

 話は変わるが、とてもうれしいメールが届いた。このHPを見た方が、ポリプテルスの産卵床に役立てて欲しいと、ご自身が育てたウィローモスをプレゼントしてくださるという。ワオ!せっかくなので、ご好意に甘えさせていただくことにした。見ず知らずの方からそんな親切にしていただけるのも、インターネット時代の妙味か。親切を受けるだけでなく、自分も誰かに還元していきたいものだ。

2002. 3.24 マーブル・ハチェット購入記

 今年初め、4年以上楽しんできた水草水槽をきれいに片付けた頃から、久しぶりに何か新しいペットを購入したいという気持ちが大きくなってきました。それも、ワニガメのようなハードコアな生物飼育の合間の「一服の清涼剤」になるような、気軽なペットを。魚、爬虫両生類はもちろん節足動物まで含め迷いましたが、引越しが多い生活であることを考え、水槽を増やさずにすむ小型魚を迎え入れることにしました。前から一度飼ってみたいと思っていた小型魚は、アピストの仲間とハチェットの仲間でした。

 アピストは、雑誌の特集でもよく取り上げられる人気の魚です。特にフィンスプレッディングと呼ばれる、オスがヒレをいっぱいに広げる威嚇行動を見せたときの美しい姿には、大いに購買欲を刺激されました。


http://www.gcca.net/より

 しかし、私がアピスト購入を躊躇ちゅうちょ した理由は「エビが大好物」という点。熱帯魚水槽で殖えているビーシュリンプを食べられたくなかったのです。

 一方のハチェットは水面ばかりを泳ぐ魚で、水面近くを飛ぶ小さな昆虫が好物だそうです。他魚との強調性もよく、丈夫で、何と言っても姿形が珍しい。

 さらに魅力的なのは、飼いやすいくせに水槽内繁殖の成功例が聞かれないということでした。何かの拍子に、我が家で繁殖しないとも限らないではありませんか。なんてったって、宝くじを買うたびに、いつも今年こそは当たる気がしている私ですから(当たったためしはないが)。

我慢の日々

 買うと決まれば、ゆっくりショップめぐりもしたいですし、水槽に入れた後も、数日間はこまめに観察する時間が欲しいです。しかし、仕事の都合もあり、なかなかまとまった時間が取れずにいました(何度か下見には行って、買おうとする個体のめぼしは付けていたものの・・・)。

 1週間が経ち・・・1ヶ月が経ち・・・。

 我慢の日々を耐えしのぎ、ようやく購入の機会が訪れようとしていた時のことです。
 しかし、現実は無情でした。ワニガメの水槽に続いてポリプテルス水槽にまで白点病が発生してしまったのです。これは痛かった!水換え用具を通じて、熱帯魚水槽にも病気が伝播している可能生があるので、しばらく様子を見ざるをえません。購入は、またしても先送りです。

 その後1週間ほど観察を続けましたが、幸い熱帯魚水槽に病気の兆しは現れませんでした。よ〜し、大丈夫みたいだ。いよいよ買いにいくぞ!!!

 ・・・しかし、更なる事件がその翌日に。前回の出来事メモ「ランプアイ全滅!?」の事件です。
 とうとう病気が発生したと思い大ショック!しかも、長い付き合いのランプアイを全滅させてしまったダブルショック。でも一瞬、ランプアイがいなくなったことを言い訳にして、気分も新たに魚食性の魚も飼える、などと都合の良い考えが浮かんだことも白状しておきます。
 ま、この時は結局全員無事だったわけで。

 さあ、今度こそ本当に購入だっ。長かった!

寝付けない夜

 その夜はなんとなく寝付けず、無性に水槽をいじりたい気分になりました。実は、以前から作ってみたい水槽アイテムがありました。フトンを抜け出した私が押入れから取り出したのは電動ドリル。そして、水槽から1本の流木を引っ張り出しました。

 私が作りたかったのは、たくさんの穴を開けた流木=シュリンプ・ハウスです。夜更けに電動ドリルを使うという非常識な行動ですが、ここのアパートはやけに防音がしっかりしているので、たぶん大丈夫(?)。

 出来上がったシュリンプ・ハウスは、穴がまばらすぎて予想以上に貧祖ひんそ な見た目でしたが、エビたちにとっては多少なりとも隠れ家になるはず。水道で削りクズを流してから水槽に戻しました。ひと仕事終えて満足して眠りに・・・zzz。


貧祖なシュリンプ・ハウス

ブラックウォーター!

 翌朝、いつもと違う水槽の様子にビックリ。水が麦茶のような色に変わっていたのです。

 流木に開けた穴から成分が染み出し、一晩でブラックウォーター(アマゾンなどで見られる腐食酸を多く含んだ茶色の水)が出来上がったというわけです。しかし、pHは6程度で心配なし。魚やエビにも特に異常は見られず、元気にしているようでした。

← とりあえずんでみた(笑)。

 ブラックウォーターといえばアマゾン。アマゾンといえばアピストです。この水槽に泳がせろといわんばかりではありませんか!欲望がこみ上げてきました。押入れから雑誌のアピストの特集号を何冊か引っ張り出して読みふける・・・。う〜ん、やっぱアピストだよな。

 ・・・まあハチェットもアマゾンの魚なんだけど。

水槽のレイアウト

 アピストにしろ、ハチェットにしろ、新しい魚を招き入れる前に、水槽内のレイアウトを少しいじることにしました。

 私は森林環境に関わる仕事をしているのですが、手入れの行き届いた明るいブナ林の小道よりも、何の手入れもされずに雑木や雑草がうっそうと茂り、それをかき分けていくと小さな沼地が見つかる、そんな山が好きです。思えば、自分の好みは子供の頃からそうでした。整備された森林公園の湖より、林道脇の名も知れぬ小沢を。日光浴やビーチボールを楽しむ砂浜より、岩礁が入り組んだ荒磯を。考えてみると生き物がたくさんいそうな環境が好きなんだと思います。

 小学生の頃、クラスの友達と2人で自由研究にこった時期がありました。自由研究の成果を担任の先生に提出してコメントをいただくのです。それはもう熱心に研究したものでした。ただし、自由研究といっても、それは主に架空の生物に関するレポート。例えば「絵の具」の中に未知の微生物を発見したとして、その微生物の生活の様子や、餌のこと、子孫を残す仕組みなどについて、ノートにまとめるわけです。
 次から次へと子供らしいアイデアがでたものです。いわく、小ビンに水と絵の具を入れて○○回振ると、その生物が誕生する。いわく、それは毎日1回振ってあげないと窒息死する。いわく、□□色と△△色を混ぜると、変種が生まれる。たまに絵の具を足さないと餓死する。当時の自由な発想で、さまざまな”研究成果”をノートにまとめました。
 実際に、何色かの絵の具を溶かし込んだ水をインスタント・コーヒーの空き瓶につめて、じっくり観察しました。それは複雑な色合いで、見れば見るほど、そこに珍しい微生物が生まれていそうに思えました。今考えると、その濁り水こそ、複雑で隅々まで理解できない世界=たくさんの生き物がいそう!という発想だったのだと思います。

 話は現在に戻ります。そんな好みにあわせ、流木をさらに追加して、水槽中を流木で複雑に埋め尽くしたレイアウトが完成しました。

 配置が難しく、センスの良い構図にはなりませんでしたが、これから、ここで生き物が育っていくことで、そのうち自然となじんでくるでしょう。水草も手入れの要らない丈夫な種類だけですし、今までで一番長期維持できそうな予感。

水草:アヌビアス・ナナ、ミクロソリウム、ミクロソリウム・ウェンディローブ

 流木だらけの水槽を眺めていると、今度はプレコを入れたくなってきたから現金なものです(笑)。

ハチェット購入!

 17日の日曜日。ようやく、念願だった購入の日がやってきました。最後まで迷いましたが、マーブル・ハチェットを7匹購入しました。マーブル・ハチェットは上品なマーブル(大理石)模様を気に入り、以前から目をつけていた魚です。私は派手な魚も好きですが、飼っているのは地味な魚ばかり。また、高価で珍しい生き物も好きですが、安価でポピュラーな生き物を、工夫を凝らした(時には高価な)設備で飼い込むことに喜びを感じたりします。ハチェットは、そんな私にうってつけの魚だったと思います。

ジャンプ!ジャンプ!

 いろいろありましたが、とうとう新しい魚を購入することができました!丁寧に家まで運び、まずは水合わせです。水合わせはいつも通りの点滴方式。エアーチューブを通じて少しずつ水槽の水を足していくこの方法は、水質にデリケートな魚によく行われますが、ハチェットのような丈夫な魚にはあまり行う人はいません。でも、徐々に水に慣らすことが害になるはずはありませんから、私はいつもこの方法です。
 ハチェットをバケツに移し、エアーチューブから水をポタポタとたらしながら、TVを見てくつろいでいました。

 この時はまだ、ハチェットのジャンプ力を甘く見ていたのです。何でも現地では、水面近くを飛ぶ羽虫をジャンプして空中キャッチすることもあるそうです。そういう話は聞いていたものの、実際に飛び跳ねるところを見たことがなかったこともあり、水合わせの最中に目を離すことがどれほど危険なことか、まったく理解していませんでした。

 ふと見ると、早くも一匹のハチェットが床で飛び跳ねている姿を発見。バケツの外に飛び出すには、水面から10cm以上も跳ねる必要があります。小さいくせにこんなに高く飛ぶとは!あわててバケツに戻してしばらく見ていると、ジャンプしてバケツの縁にぴたっとくっ付いてしまう間抜けなハチェットも・・・。これは、うかうか目を離していられない!

 なんとか無事に水合わせを完了し、水槽に解き放たれたハチェット達。

 あれから1週間。7匹とも元気にしています。
 これが私とハチェットとの付き合いのはじまりでした。

おまけ:ハチェットについて気が付いたこと

 ハチェットは明るいところが好きなのかもしれない。部屋の電気をつけると、水槽の前面に集まってくるし、消すと、水槽の奥に引っ込むから。

ポリプテルス水温をアップ

 本日より、水温を25℃→27℃にアップ。少しずつ設定温度を上げていき、最終的には29℃まで持っていく。4月1日になったら、元の25℃に下げる予定。そうそう、4月1日といえば、何かしらウソをつくよう法律で決められている日だ。今回のポリプテルスがらみで、何か面白いウソをつけないものだろうか・・・。今のうちからアイデアを練っておくことにする。グフフフ・・・。

2002. 3.25 ポリプテルス水槽にピートモス投入

 産卵行動を促すため、両手に一杯ほどのピートモスをネットに入れて、上部濾過槽にセットした。
 これは、先日ウィローモスのメールをいただいた、さかうさんからのアドバイスである。ポリプテルスにも効果があるかは分からないということだったが、マリン企画「古代魚を飼う」をよく読むと、ポリプテルス・セネガルスが、タンニンを多く含む水で産卵行動が誘発されたという記述があった。園芸用のピートモスでは、タンニンは植物育成の障害になるため取り除かれている製品があるが、私が今回用いたのはアクア用(エーハイトーフ)なので、それなりにタンニンが染み出してくれることと思う。聞くところによると、タンニンはお茶やコーヒーの苦味や色の元。いよいよなれば、水槽にインスタント・コーヒーでも入れてみるか。ほんの冗談です。・・・いやまてよ、これって実は結構いいアイデアなんじゃない!?ふーむ・・・無添加のコーヒー豆なら、安全性も高そうだ・・・試してみたくなってきた

2002. 3.27 ポリプテルスにプレゼント届く!

 ウィローモスが届いた!生き生きとして、すごく状態がよいウィローモスに感激(さかうさん、どうもありがとうございました)。さっそく水槽に投入して写真撮影。

 これだけあれば、十分な量だろう。マンモスうれPです。

 ちょうど1号(右)と2号(左)が写っているが、ご覧のとおり、お互い反対方向に向かって泳いでいる。あれ以来、追尾行動は観察できていない。

 水温を27℃→29℃に設定。

2002. 3.29 ポリ水槽にマリモ発生・・・

 濾過器の水流に流されたウィローモスがまとまって、マリモ状になってしまった。水流の向きを微妙に調整するも、なかなか思うように散らばってくれない。また、ポリプテルスが泳ぐ勢い程度でも、かなり位置が移動する。

 このまま漂うに任せるか、それとも何かに活着させるべきか、迷うところである。まあ、本によると、どちらでも産卵に支障はないようだ。

 より本格的に繁殖に取り組むなら、3号を別水槽に移して、90cm水槽では1ペアのみを飼育するべきだろう。しかし、水槽を増やすのは大変だし見送ることにした。

 アクアライフ2000年3月号にポリプテルスの繁殖に関する記事を発見。そこに、流木などに体を寄せて産卵するとあったので、明日にでも、ちょっと大き目の流木を買いに行こうと思う。アク抜きはしないで水槽に放り込む予定。もちろん、タンニンを染み出させたいためでる。先日思いついたコーヒーのアイデアも興味深いが、不安もあるので、こちらも今回は見送ることにした。

2002. 3.31 ポリプテルス流木投入

 Mサイズの流木を2本購入してきた。念のため毒抜きと殺菌の意味を兼ねて一度煮てから投入。
 流木はポリプテルスが産卵の際に体をよせる基部となるだけではなく、水の流れをうまい具合にさえぎり、ウィローモスが流されなくなった。ラッキー!

 これで、産卵の舞台は整った。
 あとは、ポリプテルスが”その気”になるスイッチを押してやればよい。熱帯に住む多くの魚同様、ポリプテルスの産卵のスイッチは乾季から雨季への変化であることが知られている。
 これを水槽で再現するには、まずは水位を徐々に下げつつ水質を悪化させ(=乾季)、ある日、大量に水換えをして水位を上げる(=雨季)という方法が有効らしい。初めて求愛行動が観察できたときは、水温の変化で軽くスイッチが押されたようだが、今回は同時に大量の水換えも行うことで、こう、ぐいぐいとスイッチを押してみたい。明日決行だ!

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