2002年5月

2002. 5. 5 サンショウウオ飼育部屋が完成!
2002. 5. 6 足も生えた
2002. 5.10 水槽が狭い
2002. 5.13 飼育部屋に棚を増築
2002. 5.19 立派になった!
2002. 5.26 肺が発達?
2002. 5.31 暑い!

2002. 5. 5 サンショウウオ飼育部屋が完成!

 生物をたくさん飼っている人なら、誰もが専用の飼育部屋を夢見ることでしょう。
 皆さん聞いてください!ついに、ついに、私も飼育部屋を持つことができたんです!!!クロサンショウウオ専用の飼育部屋です。若干狭いため、成体の水槽をこれまでの90cm水槽から、60cm水槽へとスケールダウンせざるを得なかったのは不本意でしたが、いたしかたありません。その替わりといっては何ですが、強力な新兵器をセットしてあげました。水槽用クーラーです!

 水槽用クーラーは、水槽が冷える代わりに部屋に温風が吹き出すというデメリットがあるため設置に踏み切れなかったのですが、この飼育部屋は換気扇も完備しているのでバッチリです!
 水槽は狭くなったものの、シェルターの流木は今までと同じものを今まで通りに入れてありますし、低温管理ができるようになったことで、スペースの不利を補って余りあるほどの飼育環境の向上が図られたと思います。

(クーラー緒元)

REI-SEA LX-501AX型 18℃〜35℃
適合ポンプ・・・3L/min〜20L/min
※49,800円で購入。

 飼育部屋の様子は、こんな感じです。



 安月給のサラリーマンですから、飼育部屋といってもほんのささやかなもので精一杯でして、狭いスペースにクロサンショウウオの成体(下段)と幼生(上段)の水槽が置いてあります。
 とはいえ、水換え時の排水施設も完備していますし、ちょっと座り心地は悪いですが奥には椅子も備え付けてあり、設備自体は本格派志向です!

上段:幼生水槽(30cm水槽)

クロサンショウウオ幼生19匹を飼育
濾過器・・・スポンジ濾過×2
その他・・・送風ファン

下段:成体水槽(60cm水槽)

クロサンショウウオ成体8匹を飼育
濾過器・・・プライムパワー10
  (電源は入れずに下のポンプで水を循環)
ポンプ・・・エーハイム1048(10L/min)
クーラー・・・REI-SEA LX-501AX
その他・・・送風ファン

 ちなみに、奥はこうなっています。

 夢の飼育部屋を手に入れました(反論は却下)。

2002. 5. 6 足も生えた

 昨晩、後足が生えてきているのを確認しました(フンかと思った)!針の先ほどの大きさで、指はまだわかりません。

 → 

前足の様子

 徐々に”かたち”が出来てきました(^^)。


クリックすると詳細をご覧いただけます。

左:孵化後17日目

右:孵化後21日目(本日)

餌について

 ブラインシュリンプが予想以上に良い餌です!思ったよりも丈夫で、温度の低い淡水中でも何時間も生きていてくれます。そのためか、今のところ共食いは皆無。・・・もっとも、そろそろ成長度合いに差が出てきており、共食いはこれから!という話も。
 ちなみにブラインシュリンプは、小さいプラケースに人工海水を入れて卵を加え、保温のため熱帯魚水槽の上部濾過槽の上に置いておくだけのお手軽孵化。エアレーションはしていませんが、結構大丈夫なもんです。

2002. 5.10 水槽が狭い

 皆、尻尾や外鰓がいさいがぼろぼろになり、中には片足をかじられてしまったものもいます(再生しますが)。水槽が手狭になり、出会い頭の噛み付きが頻繁に起こっているようです。致命的な事故が起きる前に、早急に水槽を大きなものに変更する必要があります。


尻尾の先が・・・。

 しかし、水槽が狭かったことでメリットもひとつだけありました。それは、「餌をばら撒いて与えたとき、餌に遭遇する確率が高い」ということ。
 前に、サンショウウオの幼生は目の前に来た餌だけ食べると書きましたが、幼生が移動した先にたまたま餌があった場合も、ちゃんと食べます。また、他の幼生が泳いだときに付近の餌が舞い上がると、それに反応して食いつく場面も多く見かけました。ちなみに泳ぎ出した幼生は、着地した瞬間、その付近の幼生に噛み付かれる・・・(;;)。

動くな!キケン

 サンショウウオの幼生は、孵化してしばらくはあまり泳がないのですが、最近はチョロチョロと泳いでいる場面をよく見かけるようになりました。小さいころにあまり動かないのは、不用意に動きまわると、たちまち丸呑みにされてしまうからだと思います。言うまでもなく、自然界では幼生同士だけでなくヤゴなどの肉食の外敵がたくさんいるわけですが、やはり、ヤゴも動かない相手には興味を示さないそうです。

手抜き給餌

 水槽が狭いということを逆手にとって、実は数日前から冷凍餌を与えるときにピンセットを使わず、解凍した餌をコップで水槽に注ぐという手抜き方法で給餌を行ってきました。思ったよりも食べ残しが少なくてよかったのですが、裏を返せば、それだけ過密飼育になっているということなんですよね・・・。
 そこで、アパートの片隅でホコリをかぶっていた60cm水槽の出番です。しかし!それを利用するためには飼育部屋のちょっとした改造が必要。この週末は日曜大工です。

2002. 5.13 飼育部屋に棚を増築

 昨日、飼育部屋に棚を増築しました。幼生を入れる60cm水槽を置く棚です。当初は木の板で作る予定でしたが、ホームセンターで次のようなうってつけのアイテムを発見しました。

 これは、内部に強力なバネを内蔵しており、左右の壁につっぱることで、最大60kgまでの荷物を置いても大丈夫なインスタントの棚です。
 この手の製品は、たかだか10kg程度しか置けないものと甘くみていたのですが、これだけの耐荷重があれば、水槽だって置けます。
 値段も2,000円しないし、もう、即、購入どえーす!(←死語で無意味に気持ちを高めてみた。)



 んで帰宅して、左右の壁に穴が開かないようベニヤ板をあてがって補強したり、念のため、塩ビパイプをつっかえ棒にして棚の下に立てたりすること15分。立派な棚が完成(^^)!

 さっそく、幼生を新しい60cm水槽に移しました。

観察時の状況

 右図が、飼育部屋のイメージ図(側面図)です。中央に備え付けの安楽椅子があり、その正面にクロサンショウウオ成体の水槽があります。長時間の観察でも疲れないし、餌やりも座ってできるし、かなり快適です。

 しかし誤算もあった。



 当然、幼生に向かう時はこうなる。 →

 いわゆる「オマルにまたがった姿勢」である。しかも、かぶりつきで観察である。つ、疲れる・・・。

 狭い飼育部屋なので致し方ないけど、もう少しスマートにいきたかった・・・。

60cm水槽に移住

 現在、全長(尻尾の先まで)で4.2cm。体長(総排出口まで)は2.3cm。尻尾がかじられていなければ、全長はもう少し大きかったでしょう。

 尻尾がかじられるのはガマンできても、やはり片足が食いちぎられた幼生を見るのはしのびないです。そこで、上述のとおり飼育部屋に水槽を置くための棚を増築。60cm水槽を立ち上げて幼生たちを広い水槽に移しました。

 設置した棚は、最高で60kgまでの重量に耐える性能があるのですが、万が一を考えて水量は1/2にとどめました(これなら約30キロ)。

 それでもこれまでの2.5倍の水量ですし、なにより広さ(底面積)が3倍以上になったので、出会い頭の共食い事故は単純計算で1/3に減るはずです。

 移してから気がついたのですが、幼生は19匹ではなくて20匹いました(^^;。

今日の前足


クリックすると詳細をご覧いただけます。

 前足の筋肉もかなり発達し、水底に前足をつっぱって体を起こす姿勢をとっている者をよく見かけます。もはや、ただの飾りのような存在ではありません。

 はじめは1枚の膜状だった指先ですが、指にならない部分の細胞が徐々に消失し、指になる部分だけが溶け残るようにして成長していっています。
 ものの本によると、これはアポトーシス(apoptosis:遺伝子に支配された細胞死)と呼ばれ、不要になった細胞が自然に失われていく現象。オタマジャクシの尻尾がだんだん短くなっていくのと同じ現象だそうです。

 後ろ足はこんな具合。 →
 まだ指はわかりませんが、順調に大きくなってきています。


2002. 5.19 立派になった!

 今日は水換えを行って、スポンジ濾過のエアーを若干強めにしてみたのですが、なぜか水が少し濁り気味。水換えは2/5程度で、汲み置き水と水道水を半々くらいで行ったのですが、濾過バクテリアにダメージが???

成長したな〜

 全長5cm、体長2.7cm。手足も生えそろい、どこからみても立派なサンショウウオの幼生です。胴体の脇にある、肋条ろくじょうと呼ばれる溝状の筋(クロサンショウウオには11本ある)もだいぶ発達してきました。


クリックすると詳細をご覧いただけます。

 指もご覧のとおりです。日に日に成長しているので観察が楽しい毎日。

音に敏感に

 成長するにしたがって、飼育部屋の扉の開閉の音に敏感に反応して、大騒ぎするようになりました。また、便座を下げたときの音にもかなり敏感。ましてや私のオ○ラの音なんかには、それはもう上を下への大騒ぎです(←これはウソ)。
 人の姿にも以前よりよく反応します。警戒心が強くなってきたように思います。

食欲

 現在の給餌量は1日2回、1回に冷凍餌2ブロック(冷凍アカムシ、冷凍ミジンコ、冷凍ブラインシュリンプ。すべてキョーリンのクリーン餌シリーズ)。腹がパンパンになるほど食べます。それとは別に、生きたブラインシュリンプも適宜与えています。

 広い60cm水槽に移したことで、餌をばら撒いて与えると食べ残しが極端に増えると思っていましたが、意外にもきれいに食べつくしてくれます。夜与えた餌は、朝にはほとんどなくなっています。
 しかし、水換えの直後に餌を与えた時はやはり水質の変化で食欲が落ちるのか、食べ残しが多い。こういうときは、放っておかず水換えポンプできれいに掃除してあげます。日中もなぜか食べ残しが多いです。

 ばら撒いて餌を与えるときのポイントは、文字通りばら撒いて与えるということ。
 熱帯魚の場合、あまり餌を散らばせ過ぎると食べ残しが増えてしまいますが、サンショウウオ幼生の場合、魚と違って餌に群がるという性質がありません。そこで、なるべく餌と出会える機会を増やしてあげるため、水槽中に均等に散らす必要があるのです。

2002. 5.26 肺が発達?

 水底にいた幼生がチョロロロ〜っと水面に向かって泳ぎ、空気をひとくち吸ってはまた底に戻るという行動が、頻繁に観察できるようになりました。だんだんと肺が発達してきたらしいです。

 水の濁りはなかなかとれません。水換えを控えてバクテリアの回復を待っているところ。水換えをしない代わりに、有害物質を吸着するという備長炭を水槽に入れました。

2002. 5.31 暑い!

 今日は今年一番の暑さ。室温は26℃くらいまで上がり、我が家で一番涼しい場所である飼育部屋でも、22℃を超えました。
 まだまだ耐えられる温度ですが、変化が急すぎます。あわてて送風ファンをオン(涼しい日がずっと続いていたため、コンセントを抜いてあった)。今は20℃をやや下回っています。

 水はかなり澄んできました(^^)。
 備長炭をさらに投入。

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