2002年10月

2002.10.26 オスが性成熟!?

2002.10.26 オスが性成熟!?

4度目の繁殖チャレンジ開始!

 前回は水槽内繁殖を行うという当初の目的から離れ、採取した卵のうから孵化させた幼生を育ててみました。今回からは気分も新たに、再度繁殖に取り組んでみます。

生殖結節について

 繁殖の準備が整ったオスの総排出口の前端には、生殖結節せいしょくけっせつと呼ばれる器官が明瞭に観察できるそうです。
 しばらく前から気になっていたのですが、実は我が家のクロサンショウウオにもそれらしき物が目立ってきました。下の写真(オス)の矢印の先にあるものこそ、まさに生殖結節ではないでしょうか?
 これまでも、生殖結節らしきものは観察できていましたが、これほど目立つ大きさになったのは初めてです。ついにオスがやる気になってきたのか!?

クリックすると詳細をご覧いただけます。

 下は同じく本日撮影した別の個体。生殖結節らしきものはまったく見られません。メスでしょう。

クリックすると詳細をご覧いただけます。

クーリング

 ある期間通常より低い温度で飼育することをクーリングといいます。これは季節変化が繁殖の鍵を握っている野生生物をその気にさせる飼育テクニック。サンショウウオも、季節変化や冬眠を経験させることが、正常な生殖機能の発達に大切だと言われています。

 昨年まではクロサンショウウオの水槽を居間に置いていましたが、現在は飼育部屋の窓際に移したことで、気象の影響を強く受けるようになりました。
 暑い時期だけ水槽用クーラーを使って温度が上がり過ぎないようにすれば、寒い時期は十分に冷やすことができます。また、小窓からの日差しで日照時間が自然に変化することも大きなメリットです。
 要は、これまで飼い主の管理が行き届かなかった部分を自然の力に任せたわけなのですが、これが生殖結節の発達を促したのだと思います。

←前のページへ
次のページへ→
サンショウウオURL : http://xto.be/ご質問等ありましたら掲示板にお願いします。
※完全リンクフリーです。ご自由にどうぞ。