2005年3月
2005. 3.14 サンショウウオとコンクリート水路
サンショウウオが垂直のガラス面を登ることができるのは周知の事実。カエルのような吸盤は持っていませんが、腹部の皮膚をガラス面に馴染みよく密着させ、体をくっつけながら登ります。もしも登る垂直面がガラスではなく、少しざらついた素材、例えばコンクリート壁であれば、密着力が発揮されないので登ることは不可能。
・・・そんなふうに思い込んでいたので、トウキョウサンショウウオシンポジウムにおける埼玉県立松山高等学校生物部の皆さんの”トウキョウサンショウウオはコンクリート水路をよじ登ることができる”という報告には非常に驚かされました(実際に登っている様子を撮影した映像が流れたとき、会場が軽くどよめいた)。
具体的には、枡の四隅の角を伝ってよじ登ります(右図参照)。カエルが同様の方法でよじ登ることは知られていましたが、サンショウウオにもできるとは!!!
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枡の角を伝ってよじ登る。
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サンショウウオとコンクリート水路について色々な考えをまとめているうちに予想以上にボリュームが大きくなったので、別途ページを設けることにしました。 ⇒ 「サンショウウオのための水路作り」
近況報告
水生型になったちびくろ(♂)。
クリックすると詳細をご覧いただけます。
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どうもメスがその気にならないらしく、未だ産卵には至らず。すっかり水中に居ついたちびくろ(♂)は放置プレイ状態です。
雨天時に水位をアップし、3日程経ったらダウンする作業は現在も継続中。オスは繁殖期+αに渡って水中に留まるそうです。目下、いつ頃ちびくろ(♂)が元の陸生型に戻るか興味深く見守っているところ。自然下では気温が20℃を超える時期になると繁殖期が終わるというが、はたして!?
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メモ
- 3月2日
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”かめ”に3匹[ch、ち、サ]、浅瀬に1匹[デ]。冷凍アカムシ、レプトミンを給餌し、4匹が食べた[デ、刃、キ、ち]。ちなみに冷凍アカムシには、毎度何かしらの混ぜ物(ミネラル剤等)をしており、今日はキョーリンのメダカの餌を混ぜてみた。
- 3月4日
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フトミミズ給餌。5匹摂餌[デ、わ、ゆ、ね、ち]。
水を入れた。ただし水深は控えめにして、底面の1/3程度を陸地として残した(強制的な水中飼育を繰り返すことに不安を感じてきたため)。今後も水深控え目(=半水半陸)で行う。
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右側に浅い水場。左側の底床内には、水を満たした”かめ”がある。
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- 3月5日
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釣具店売られているミミズの種類を確認するため3箱購入した。案の定というか、全部シマミミズだった(泣)。ロットによって種類が異なる可能性はなくもないが・・・。
”熊太郎”はともかく、”太虫”にはフトミミズ、”さくらみみず”にはサクラミミズかアカミミズを期待したのだが・・・。
3月7日
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昼に水を抜いた(浅い水場を残す)。
- 3月8日
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シマミミズを給餌。4匹摂餌[デ、刃、ち、サ]。
3月10日
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水を入れた。
- 3月11日
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朝起きて、夜寝た。
- 3月12日
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水温が10℃を超えた。レプトミン給餌。3匹摂餌[デ、ね、ち]。
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