2005年4月

2005. 4. 9 尻尾の違い
2005. 4.10 越冬終了!
2005. 4.25 繁殖期終了!

2005. 4. 9 尻尾の違い

 気温の高い日が続いていますが、ちびくろ(♂)はまだ水中にいます。


左:chinchin(♀)、右:ちびくろ(♂)

 水中の雌雄の姿を撮影しました。それにしても、ちびくろ(♂)の尻尾のヒレ状化がすごい。ビラビラ波打ってる
 以前に野外で見た繁殖期のオスは、根元から薄く伸ばしたようなテープ状の尻尾でした。全身的に見ても、野生のオスはほとんど妖怪(^o^;ですが、ちびくろ(♂)はまだまだ未成熟な印象です。

 他のオスたちはといえば、顕著な水生化を来たしていません。ナゼ!?過去のレポートを振り返り生活ぶりを比較することで、何か手がかりが掴めるかも。

 メスがその気にならない原因については・・・全然手がかりなし。
 栄養面かな〜?(´・ω・`)

メモ

3月15日

水を抜いた。

3月18日

 ミールワーム給餌。デカくろっぱり(♂)のみ食べた。ちびくろ(♂)他3匹が”かめ”の水場に潜っていた。

3月20日

 春の風を胸いっぱいに吸い込み、最高にすがすがしい気分になった。そしてクシャミ、鼻水、若干の喉の痛み発症。

3月21日

 シマミミズ給餌。13日ぶりだが、使用頻度高すぎか!?5匹が食べた[デ、刃、ch、ち、サ]。このところ雨が降らないため水位アップダウンは休止状態。チビクロは”かめ”から、浅い水場のほうに移動していた。刃こぼれ(♂)も微妙に首筋が太くなって水生化している印象。が、写真に撮ってみると、全然大したことなかった。

 
水中のチビクロ(♂)。

水中の刃こぼれ(♂)。 左にサンボ(♀?)。
3月22日

 久々の雨天につき水位ア〜ップ。

3月24日

 水中の刃こぼれ(♂)。水位アップを”半水半陸”で行うようにしてからは陸上に避難している場面が多い刃こぼれ(♂)だが、やっぱり体型はわずかに水生型に感じられる。
 ホルモンが正常に働かず、中途半端に生理的変化をしたのだろうか!?


刃こぼれ(♂)。やや体型変化がみられるような・・・。
3月25日

 雪が降った!
 レプトミン給餌[デ、刃、ち]。デカくろっぱり(♂)とちびくろ(♂)が良い食いっぷり。そして、以前から気になっていたことだが、刃こぼれ(♂)は餌を食べるときに舌を伸ばさなくなった(サンショウウオはカエルより控えめながら舌を伸ばして獲物を捕らえる)。不器用に噛み付くだけなので、正確さを欠いて空振りが多い。それに、今日は最初の空振りの時に例のひきつけを起こした。いったいこれは・・・。

3月29日

 1週間ぶりに水抜いた。標準的な高水位期間(3日程度)を大幅にオーバー・・・すません。半水半陸の安心感のせいで、ついサボってしまいました。
 アカムシ、レプトミン給餌[デ、刃、ch、キ、ち]。

4月1日

 最近よくキムタクに間違えられます。

4月2日

 ミールワーム給餌[デ、刃、ch、ね、サ]。

4月3日

 雨天。水入れた。
 ところで、普段ちびくろ(♂)は”かめ”の水場か傾斜部の水溜りのどちらか(日によって違う)に潜んでいる。このふたつの水場を行き来するには、間にある陸地を歩かなければならないので、水生型でも陸上を移動することがあると分かる。これが水槽の中だけの異常行動かどうかは不明。

4月6日

 水抜いた。水温17.5℃。暖ったけ〜!
 レプトミン[デ、刃、サ]。う〜む、メス連中が全然食べないな・・・。

4月8日

 水槽用クーラーへの通電を開始した。設定温度は18℃。

2005. 4.10 越冬終了!

 水温16℃。生理的にはとっくに越冬を終えている時期なのに、ず〜っと餌を食べていないメス個体が多くいて気をもんでいましたが、昨日夕方、ぶどう虫を給餌したところ、見事10匹中10匹が食べました(≧▽≦)。全員そろって餌を食べてくれたのは本当に久しぶり!


高田公園のお花見祭りも始まった!イカしたお化け屋敷が気分を盛り上げる。
(今日現在の開花率は1%くらい。)

 今年も無事、春を迎えることができてホントうれしいです。今週末には近所の桜も満開になりそうで、いよいよ春本番。連日、花見にお酒に大忙しですよ。うふふふ・・・おほほ・・・、うひゃーーーひゃーひゃひゃひゃ、ひゃーーーっひゃっひゃっひゃ・・・(←頭も春)。

2005. 4.25 繁殖期終了!

 ちびくろ(♂)の体型が元の陸生型に戻りました。戻りつつあると感じてから、はじめは徐々に、最後だけ急速に変化した印象があります。
 これにて、今年の繁殖期は終了!
 ちびくろ(♂)が水生型としてすごした期間は、2月22日〜4月25日の62日間でした。屋外の平均気温の推移は下グラフのとおり。室内飼育なのでこのとおりではありませんが大体の傾向はつかめます。


無事、陸生に戻りました。

 ぐーっと平均気温が下がっていき、しばらく横ばいで推移し、上昇傾向に転じる直前に水生化しています。


詳細は気象庁の電子閲覧室参照(新潟県・高田)

 この度、飼育3年目のちびくろ(♂)が顕著な水生型になったことに対し、飼育8年目の他の雄たちの変化がいまいちだったのは、初めの頃の飼育が不適切だった影響なのかもしれません。今後の飼育で何とか挽回を図りたい思いです。
 また、水生化前の寒い時期に、ちびくろ(♂)はミズゴケの底に潜り込んでいることが多かったです。温度的な条件だけでなく、”潜り込み”という状態が、正常な生理作用を引き出したのかもしれません(逆に、正常だったから潜っていたとも考えられる)。

 今年も例年どおり産卵には至りませんでしたが、私は初めて飼育個体の水生化を観察でき、とてもよい経験となりました!
 一方、ちびくろ(♂)におかれては、周りの雄たちが冷静な中、一人だけやる気満々でがんばったけど誰も相手にしてくれず、結局しょぼ〜んと元の体型に戻らざるを得なかった無念さ、バツの悪さ・・・気の毒としか言いようがありません。くじけんな!(哀)

メモ

4月12日

 雨天。水位アップ。

4月13日

 昨日今日と冷え込み、水温は14℃。ちびくろ(♂)が上半身を流木の上に乗り上げていた。あっ!体型が元の陸生型に戻ってきている!(そのため一瞬個体識別に迷った。)数日以内には完全に戻りそう。
 フトミミズを給餌し6匹が食べた[デ、刃、わ、ch、ち、サ]。
 わたしの彼(♂)の尻尾の中ほど左側面に、小さなイボ(出っ張り)を発見。病気ではなく体型的な個性と思われる。識別ポイントに追加。

4月16日

 水位ダウン。
 春の野草を愛でつつ、フキノトウ、ツクシ、ヨモギ、スイバなどを摘んできた。ついでにクモ、ワラジムシ、ナメクジ、ミミズ、ヤスデ、変な甲虫などを捕まえてきた。今晩は飼い主、ペットともに春の恵みをいただきます!


”オオイヌノフグリ”の可憐な花。フグリとはキンタマのこと。
4月17日

 昨日は飼い主だけが春の恵みをいただいた(汗)。捕まえてきたクモ、ワラジムシを給餌[デ、雪、ち、サ]。

4月21日

 ぶどう虫給餌。キョロちび(性別不明)とねじ巻き(性別不明)が食べなかったが、他は食欲旺盛。皆、急に体が巨大化した印象あり。
 雪解け(♀)の体型的な水生化が気のせいか顕著に。ナゾである。
 ヒレ状化していたチビクロ(♂)の尻尾は、付け根から先端方向に向かって徐々に元に戻ってきている。変化のスピードが予想以上に遅い。

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