2005年12月
2005.12.19 越冬スポット用意
2005.12.23 スポット面積拡大!
2005.12.27 越冬スポット完成
2005.12.29 隙間埋め
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大寒波がきています。ここ新潟も例年より1ヶ月早い真冬到来という感じ。
遅ればせながら、昨日、水槽内に活きミズゴケを盛って越冬スポットを設けました。昨冬は底床に埋めた”かめ”をミズゴケケースに用いましたが、今回は底床に敷く方法をとっています。
水槽内は6℃。なかなかの冷え具合。ブドウムシを給餌してみたら、ねじ巻き(性別不明)とおぼろ月(♀)の2匹が食べました。その他は食欲皆無。
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今後の予定は次のとおり。
このようにして、「地中でじっと寒さをしのいで春を待つ」という、自然界での様子をマネたイメージで管理してみたいと思います。過酷にも思えますが、サンショウウオ自身がどう感じるかは想像の域を出ません。昨年、好んでミズゴケに潜っていたちびくろ(♂)が正常に水生型に変身した例からも、むしろ喜んで受け入れられるのではと期待していますが、ともかくSOSの信号だけは見逃すことのないよう目を光らせていこうと思います。
水槽の温度はさらに低下し、現在5℃。外では雪が降り続いています。それにしてもよく降りまスノ〜。今宵も冷えますね。
越冬スポットを設けた2日後、飼育数8匹のうち5匹は流木の下、3匹は水中にいました。つまり、せっかくの越冬スポット内には0匹。
とりあえず、ミズゴケを追加してスポット面積を増やしました(右写真)。また、照明時間を1時間減らし3時間にしました。
温度が低くなると、有意に水中に止まる個体が増えてくる傾向は今年も同じ。やはりこれは水中越冬(飼育下だけの異常行動)だ!もっと居心地の良い越冬スポットに改善していき、いずれは水中越冬数ゼロを目指そう。
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20日の様子。
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1匹潜った
今日になって、ようやく越冬スポット内に1匹が潜り込んでいるのを確認しました(デカくろっぱり(♂))。
さらにミズゴケを追加し、陸地の3/4まで拡大(右写真)。
ミズゴケは流木と違ってやわらかくて軽いので、取り上げて内部を観察した後、そのまま無造作に元の場所に戻せて楽チンです(流木の場合は、戻すときにサンショウウオをつぶしてしまわないよう、サンショウウオをつまんでどかすなど留意が必要である)。これなら、頻繁な観察もあまり苦にせず行っていけそう。
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23日の様子。ミズゴケの敷厚は8cm。
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水中にはあいかわらず3匹。ならばと、水中シェルターとして流木をゴチャっと沈めてあげました。
流木、ミズゴケそして水中。私としては越冬スポットとして設けたミズゴケに潜って欲しいのですが、今のところは住み慣れた流木の下に4匹が集まり一番人気。
このように複数の環境を自由に行き来できるようにしておくことが、現状の飼育レベルでは大切なんだろうと思います。
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環境変化の少ない水中に避難(水中越冬)
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フタには発泡スチロールを被せ、通気及び照度を減少させました。正面のガラスも覆ってしまいたいところですが、ここは観察に必要なので、このまま開放しておく予定。
よしよし、今んとこ順調〜!
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越冬スポットの面積はもう十分(これ以上増やすと流木を置くスペースが足りなくなる)。今回はミズゴケを上に敷き重ねて、厚さを8cm→11cm(フタに接しない限界厚)までアップしました。
数日間に渡って少しずつ充実させてきた越冬スポットですが、これでようやく完成形!あとは、サンショウウオたちが気に入って潜り込んでくれることを祈るばかりです。
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27日の様子。ミズゴケの敷厚は11cm。
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分布状況
ちなみに、今日のサンショウウオたちの水槽内分布は次のとおりでした。
まず、流木をどかして1匹発見(ねじちゃん(性別不明)。次にミズゴケの下を探って1匹発見(おぼろ月(♀))。残り全員水中にいた。工工エエェェ(´д`)ェェ工エ工工
前回、流木を水中にごちゃまんと沈めてシェルターを設けてあげたら、ますます水中を気に入ってくれちゃったようです。オーノー!
とりあえず、6匹全員を強制的に陸地に引き上げました。
・・・いや、そうしないと水中を探った際に取り出した流木を元に戻せない(サンショウウオをつぶしちゃう)もんで(^◇^;。これで再び水中に戻る個体が多くいるならば、越冬スポットよりも水中のほうが快適だという証拠になります。
今年の懸案事項を年越しさせまい!とばかりに、気になっていた水槽配管部の隙間を紙粘土を使って埋め、より確実な間詰めをしました(参照:飼育設備の実例)。
それにしても、最近の紙粘土はすごいんですね。練り戻さなくても程よいやわらかさで加工性抜群。しかも、手に粘土がぜんぜん付かない。作業はあっという間に終わりました。ブラボー!神粘土?
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科学力の結晶
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今日のサンちゃん
水温は7℃。2匹が顔を出していたので、試しにブドウムシをピンセットで差し出してみたら2匹とも食べました。まー、食べちゃったもんはしょうがない( ̄▽ ̄;。きっと自然界でも目の前に獲物がきたら食べてる。1年を通じた土壌生物のバイオマスに関する報告なんかが、季節ごとの適切な給餌量、頻度の参考になりそう。今度探してみよっと。
さて、水中には4匹が戻っていました。さらに、水場にある給水ホースの上に1匹(右写真)。この1匹は水中に入った後、泳いでホースに登ったものと思われます。残り3匹は全員流木の下・・・。
やっぱ、現在の越冬スポットは好みじゃないらしい。単にミズゴケに潜ることに慣れていないせいなのか、それとも何か欠陥があるためか???
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ホース上のゆきどけ(♀)。
居心地よい?
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さしあたり越冬スポットの改善アイデアはありません。ならば、水中の環境改善に取り組むのがオトナの対応か。とりあえず水質を良くするため木炭を沈めときました。
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