餌の与え方餌について、はじめにこのページで全般的な与え方について説明し、次のページで具体的な餌の種類を紹介します。 与え方給餌頻度
上を目安に、気が向いたときに与えます。 なぜ、幼体には頻繁に、成体には間隔を空けて給餌するのか? ⇒ 「給餌頻度の考え方」 給餌量
給餌間隔によって食欲にかなりの差がありますが、クロサンショウウオは量に満足するとそれ以上餌を与えても興味を示さなくなります。そうなったら給餌終了。クロサンショウウオは元来食欲旺盛で、空腹時は勢いにまかせて食べ過ぎてしまう個体もあるので、他の個体の食欲を合わせみて適当なところで切り上げることも必要です。 より的確な給餌量の目安を知る方法についてはこちら。 ⇒ 「給餌量の目安について」 経験上、頭胴長と同程度の長さのミミズなら問題なく飲み込みますが、あまり大きすぎる餌を与えると途中で吐き出してしまったり、悪いときは以下のような突然死の報告もあるので、少なめに与えるよう心がけます。
基本的な与え方
なお、シェルターの流木等が邪魔になる(下に隠れている個体に給餌できない)場合は、シェルターを取り出してから給餌します。多少余計なストレスを与えてしまいますが、馴れると、これが給餌の合図になり食欲を刺激することすらあります。給餌後に元に戻しますが、毎回、流木の位置が変わってしまっても問題ありません。 どうしても餌を食べてくれない。どうしたらよい? ⇒ 「餌を食べさせるテクニック」 栄養改善自然下のクロサンショウウオは様々な餌を食べ、トータル的に栄養バランスのとれた食生活を送っています。しかし、飼育下では餌の種類も限られ、また、飼育環境という不自然な環境下では、特定の栄養素の要求量増大もありえます。 そこで、不足しがちな栄養素をあらかじめ餌(昆虫などの生きた餌)に添加して、栄養改善したうえでサンショウウオに与えることが推奨されています。手に入りやすい活餌のほとんどはカルシウム不足が問題視されているので、これを改善することが一番の視点です(餌として理想的なカルシウム量は総給餌量のうち0.5%〜2%(乾燥重量)で、かつ、カルシウム対リンの比率が1.5:1)。 参考まで。 ⇒ 「活餌の栄養価」 栄養改善には、次のガットローディング(ローディング)とダスティング(ダスト)という2つの方法があります。 ガットローディング gut-loading「栄養失調の虫を食べていれば、栄養失調のサンショウウオになる。」と言います。 ガットローディングは、餌となる虫に直接ビタミンやミネラルを食べさせて、あらかじめ体内に栄養を蓄積させた上でサンショウウオに与えるという方法です。 用いるビタミン・ミネラル剤は爬虫両生類専用のものでなく、人間用に売られているサプリメントでOK(そのほうが安価で高品質)。 ダスティング dusting 食べさせる直前にパウダー状のサプリメントを餌にまぶし、体表に付着させることをダスティング(略してダスト)といいます。例えるなら、自然下のサンショウウオが土のついたムシを食べて、土に含まれるミネラル等を摂取する場面に相当します。 ダストに用いるサプリメント剤は、人間用ではなく専用品のほうが便利です(人間用は錠剤が多いので、それをパウダー状に加工する手間が必要になるため。また、リンの過剰を招く恐れがあるので、リン酸カルシウムなどリンを含む製品は避けるべき)。
ダストの方法は次のとおり。
あまりたくさんのパウダーをつけると、慣れていない個体は、その「粉っぽさ」に異物感を感じて吐き出してしまいます。一回の量は控えめに。
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