両生類誌

 私の参加している日本両生類研究会は、新潟県庁の野生生物保護対策検討会の両生・爬虫類部門や大学の先生方などを中心に発足した会で、現在、年1回の総会(両生類自然史フォーラム)の開催と年2回の会誌の発行(両生類誌)をしています。
 フォーラムでは、その道の専門家の方々から興味深い話が聞けますし、会誌の内容も充実しています。私のような素人には難しい話題もありますが、分からないなりにも良い刺激になり、入会してよかったと思っています。
 以下に会誌のバックナンバーをご紹介します。は防備メモ)

No.1 1998.10
  1. 広島県の両生類相の調査・研究史 付 広島県の両生類目録(宇都宮 妙子・宇都宮 秦明)
  2. クロサンショウウオの繁殖行動(臼田 弘)
    *旧上越市内では3月中旬が産卵最盛期。クロの助産行動、攻撃行動について。
  3. カジカガエルの飼育個体に見られた形態の変化(長谷川 嘉則)
  4. モリアオガエルの雄の繁殖戦略の居場所による変化(滝澤 隆雄)
  5. 両生類を扱った高校生物クラブ指導の実践例(村山 均)
  6. 腑に落ちない観察結果には環境ホルモンが関わっていたのか?(岩澤 久彰)

No.2 1999.7
  1. 石川県の両生類相研究史(宮崎 光二)
  2. 群馬県における両生類相調査・研究史 付 群馬県の両生類目録(金井 賢一郎・廣瀬 文男・富岡 克寛)
  3. タゴガエル類における交配後隔離の発達についてV.オキタゴガエル♀とナガレタゴガエル♂との交配子孫(大東 義徹)
  4. 南西諸島の両生類調査記1.徳之島のイボイモリTylototriton andersoni(宇都宮 妙子)
  5. 伊豆半島の両生爬虫類の方言(植田 健仁・長谷川 雅美)
  6. 上越教育大学動物生態学研究室と両生類研究(臼田 弘・下山 良平・滝沢 隆雄)
    *両生類の研究がしたい方は上越教育大学の生態学研究室が選択肢のひとつになる。
  7. 渡瀬庄三郎がウシガエルを輸入した年についての混乱とその原因(岩澤 久彰)

No.3 1999.11
  1. 富山県の両生・爬虫類相の研究史(南部 久雄)
    *クロの卵のうは800mを超えると透明型の割合が多くなる。
  2. 山梨県の両生類に関する調査史 付 山梨県の両生類目録(湯本 光子)
  3. 南西諸島の両生類調査記2.沖縄島と渡嘉敷島の両生類について(宇都宮 妙子)
  4. 秋田県の両生類相と分布状態解明の状況(本郷 敏夫)
  5. 新潟県上越地方に生息する両生・爬虫類の記録(梅林 正)
  6. ハンザキの皮膚毒(松井 考爾)
  7. 伊豆半島の蛙食慣習(植田 健仁・長谷川 雅美)
  8. わたしのフィールドノートから(植田 健仁)
  9. 渡瀬庄三郎がウシガエルを輸入した年についての捕遺(岩澤 久彰)
  10. 第1回両生類自然史フォーラムを終わって(小林 寛)
    トウホクサンショウウオの飼育下繁殖について(野村 卓之)*2月中旬に水槽の水位を3cmから22cmに一気にアップし、3日目に産卵。/クロサンショウウオの生活史特性の進化(高橋 久)*孵化時期の異なる幼生を同時に飼育すると相互作用で成長速度に差が出る。低地では産卵期間が長く、高地では集中する。/日本産無尾両生類の染色体(heteromorphic sex chromosome)について(龍崎 正士)/無尾両生類の皮膚腺―光顕および電顕による観察―(吉江 紀夫)/富山県における両生類の分布調査(森 大輔・内山 実)/数種の無尾両生類腎臓の形態学的ならびに免疫組織化学的研究(上条 雅・内山 実)/河北潟干拓地につくられた小さな水辺空間に進入してきたカエル(川原 奈苗・高橋 久)/私が研究・実習に使用したカエルとオタマジャクシの匹数(岩澤 久彰)

No.4 2000. 7
  1. ダルマガエルとトノサマガエルの繁殖生態と種間関係(下山 良平)
  2. 極東ウスリー地方におけるトビゲラのキタサンショウウオ卵嚢の食害例(植田 健仁・倉西 良一・中林 成広・佐藤 孝則)
    *キタ、エゾの卵のう、幼生、成体の天敵について記されている。トビケラなど。
  3. 名古屋市東山公園におけるトウキョウサンショウウオの調査(藤谷 武史)
    *産卵開始は日平均気温8℃弱。
  4. クロサンショウウオの産卵場所選択(秋田 善憲)
    *クロは繁殖初期に浅いところで、後期に深いところで産卵する。最も浅いところで水面下10cm程度。
  5. ホクリクサンショウウオ(宮崎 光二・竹田 俊雄)
    *ホクリクの研究史、形態、生活史、保護活動について。
  6. 南西諸島の両生類調査記3.沖縄島・宮古島・奄美大島・徳之島の両生類について(宇都宮 妙子)
  7. シーボルトのオオサンショウウオ(小原 二郎)
  8. ハンザキ調査余話(宇都宮 妙子)

No.5 2000.11
  1. 大分県における両生類の調査・研究史(佐藤 眞一・堀江 道廣)
    *オオイタの記念物指定地等が載っている。
  2. 南西諸島の両生類調査記4.奄美大島・徳之島・沖縄島・西表島の両生類について(宇都宮 妙子)
  3. ロシア語で書かれたキタサンショウウオの文献(植田 健仁)
  4. 山梨県におけるヒダサンショウウオとハコネサンショウウオの変態時期と変態時の大きさ(湯元 光子・岩澤 久彰)
    *上九一色村等での観察事例
  5. 飼育下で長生きしたキタサンショウウオの記録(植田 健仁)
    *3〜4歳ほどのキタ♂を捕獲し、15年間飼育。冬は乾燥ぎみにした園芸用のコケで越冬。
  6. 蜜柑色のウシガエル(野村 卓之)
  7. 荒れる海へと歩き波間に消えたアズマヒキガエル(野村 卓之)
  8. 第2回両生類自然史フォーラムを終えて(吉江 紀夫)
    タゴガエルの舌ならびに味覚器官の形態形成(熊倉 雅彦)/能登宝達山の両生類−特にサンショウウオについて−(秋田 喜憲)*クロは水温4〜6℃のとき産卵するものが多い。/特殊環境に生きるカエルを求めて−海のカエルと砂漠のカエル−(内山 実)/河北潟周辺の両生類相の特徴(高橋 久・川原 奈苗)/佐渡島の無尾両生類−主としてツチガエルについて−(関谷 國男・石川 芙紗子)/東北地方に生息するタゴガエルの核型(龍崎 正士・瀧沢 直定・笹森 耕二・高橋 修・野口 達也・大東 義徹・西岡 みどり)/「草履に蛙」の製作動機について(岩澤 久彰)
  9. エッセイ 特別に暑かったこの夏の思い出(太田 武志)

No.6 2001. 7
  1. 最近10年間でのクロサンショウウオの減少と産卵環境の変化(高橋 久)
    *クロの低地個体群減少の主な要因は耕作放棄地の増加。トウホクは開発行為。
  2. 南西諸島の両生類調査記5.奄美大島・徳之島・沖縄島・西表島の両生類について(宇都宮 妙子)
  3. いかにして北海道にツチガエルが生息するようになったのか?−北海道のツチガエルの分布とその移入過程−(斎藤 和範)
  4. 鳥取県で発見されたナガレタゴガエル(岡田 純・亀山 剛・池田 誠慈)
  5. 静岡県におけるカエルの分布に関する問題(石川 均)
  6. ダルマガエルの登はん能力(土井 敏男)
  7. 絶滅の影を宿すオオサンショウウオ(宇都宮 妙子)
  8. ロシア語で書かれたキタサンショウウオの文献紹介 その2(植田 健仁)
  9. 「クロサンショウウオの生態」今昔(市原 唯男・北市 省三)
    *35年前、クロの卵数と標高の関係を指摘した最初の報告。
  10. 私のフィールドノートから その2(植田 健仁)
  11. エッセイ 冬眠カエルは夢を見るか?カエルと私の越冬日記(佐藤 千尋)

No.7 2001.11
  1. 宮城県における両生類研究史(内藤 俊彦)
  2. ヒダサンショウウオの発生段階図表(秋田 喜憲)
    *ヒダは卵膜を破った後しばらく卵のう内に止まり、ある程度体が発達してから外に出る。クロは卵膜を破ったらすぐに卵のう外へ出る。流水性と止水性の違い。
  3. 神戸市のダルマガエル(土井 敏男・丹羽 信彰・兼光 秀泰)
  4. 宝達山のヒダサンショウウオの越冬と繁殖のための移動(秋田 喜憲)
    *地温が9〜8℃に下がる頃産卵場所となる渓流に移動し、水中の石の下で越年する。天敵であるヘビはその時すでに冬眠中である。雪の上を移動中の写真あり。
  5. 佐藤井岐雄教授追憶の記1(宇都宮 妙子)
  6. 伊久利谷のオオサンショウウオI.幼生(岡田 純・宇都宮 妙子・宇都宮 泰明・内藤 順一)
  7. 南西諸島の両生類調査記6.徳之島・沖縄島・奄美大島の両生類について(宇都宮 妙子)
  8. 第3回両生類自然史フォーラムを終えて(梅林 正)
    環日本海地域の両生類、特に中部地方日本海側を中心として/両生類における内分泌攪乱化学物質試験に関するOECDの方向づけと日本の取り組み/直接発生をするモナコヤスガエル(プエルト・リコの特別保護動物)の飼育下における繁殖生態/カエルのミクロ解剖学/韓国産スズガエル(Bombina orientalis)の飼育下での観察メモ/佐潟の両生類/変態期のクロサンショウウオにみられた脱皮について*変態期の全身的脱皮を確認したら強制上陸させると、急速に変態し溺死防止に有効。
  9. 私のフィールドノートから その3(植田 健仁)
  10. 青いアマガエル(臼田 弘)

No.8 2002. 7
  1. 福岡県の両生類相研究史(倉本 満)
  2. トノサマガエルとダルマガエルの跳躍力の差はどれくらいか?(土井 敏男)
  3. キタサンショウウオの模様による個体識別(成海 信之・植田 健仁・佐藤 孝則・中村 成広)
    *キタ成体の体の模様はある程度安定している。少なくとも2年間では大きな変化は認められない。
  4. クロサンショウウオ卵嚢群の成立過程(本郷 敏夫)
    *雪の中から池が現れ岸の雪が消えた日から産卵が始まり、周辺に雪がなくなった後まで続いた。大きな卵のう群は、長期に渡って重ねて産卵されて形成される。
  5. 佐藤井岐雄教授追憶の記2(宇都宮 妙子)
  6. 栃木県渡良瀬川下流におけるウシガエル越冬幼生の変異(富岡 克寛・関根 和伯)
  7. 南西諸島の両生類調査記7.奄美大島・沖縄島の両生類について(宇都宮 妙子)
  8. ヤマアカガエルの背中線(廣瀬 文男・富岡 克寛)
  9. ヤマアカガエルの陸生昆虫幼虫による被捕食例(石川 均)
  10. 倉ヶ岳のクロサンショウウオの卵数(宮崎 光二・松村 初男)
    *野外におけるクロの寿命はしられていない。ヒダはオス20歳、メス17歳が確認されている。クロも同じくらいか。
  11. エッセイ 私はいかにして心配するのをやめてカエルと暮らすようになったか(佐藤 千尋)
  12. エッセイ メイキングオブ「京都に・恋し・カエル」展(高山 ビッキ)

NO.9 2002.11
  1. 福島県の両生類相研究史 付 福島県の両生類目録(星 一彰)
  2. タゴガエルにおける舌と舌乳頭の形態形成(熊倉 雅彦・吉江 紀夫・小林 寛)
  3. 渓流におけるヒキガエル類の繁殖生態T.アズマヒキガエルとナガレヒキガエルの雑種の出現(南部 久男・福田 保・荒木 克昌)
  4. 黒姫山のクロサンショウウオの卵嚢中の卵数と卵サイズ(宮崎 浩)
    *標高1820mでの観察例。卵数22.8個。クロの産卵数は高地ほど少なく、1000m以上で頭打ち(20〜30個)といわれている。
  5. 19世紀の日本産両生類の和名(宮崎 光二)
    *1838年出版のFauna Japonicaにおいて、オオサンショウウオの和名が単に「サンシヤウウヲ」と記されている。
  6. 南西諸島の両生類調査記8.奄美大島・沖縄島の両生類について(宇都宮 妙子)
  7. 無尾類の皮膚乾燥標本の作成法(野村 卓之)
  8. 第4回両生類自然史フォーラムを終えて(内山 実)
  9. 講演要旨
    クロサンショウウオ二上山個体群の生態福井県産のアベサンショウウオについて蛙造形物:蒐集から民俗的考察へ/フィールドワークとしてのイベント開催から見えたこと両生類の生殖腺を支配するゴナドトロピン変態期クロサンショウウオの歯胚構築の変化とアメロジェニン蛋白の発現新潟県で捕獲したクロサンショウウオのネオテニーについて富山県におけるサンショウウオ類の生息状況-ホクリクサンショウウオを中心として-カエル卵の卵割時の光放射の測定
  10. 私のフィールドノートから その4(上田 健仁)
  11. エッセイ 佐藤井岐雄教授の追憶の記を書き終えて(宇都宮 妙子)
  12. 水から出て木に登る「戸和田の餅」の正体(岩澤 久彰)
    *弘前ではモリアオガエルの卵のうをクロの卵のうが木に登ったものだと考え、縁起が良いものとされていた。
  13. 魯山人の「珍味二題−山椒魚と蝦蟇の味」(宮崎 光二)
  14. 黒田嘉一郎.1959.採血行脚,178pp.医学書院より(岩澤 久彰)

NO.10 2003. 8
  1. 報文 極東ロシア沿海州で観察した両生・爬虫類(植田 健二・雨宮 将人・中村 成広・佐藤 孝則・マスロバ F.イリーナ)
    *キタは森林性のサンショウウオという印象。北海道のキタが湿原に棲んでいるのは、エゾのニッチと重なったからではと推測している。
  2. 報文 南西諸島の両生類調査記9.沖縄島・奄美大島・徳之島・石垣島・西表島の両生類について(宇都宮 妙子)
  3. 報文 ヤマアカガエルとナガレタゴガエルのブラックアイ(廣瀬 文男・金井 賢一郎)
  4. 報文 オオサンショウウオによるアオダイショウの捕食(田中 幸治・森 哲・栃本 武良)
  5. 報文 大山椒魚に魅入られて(小原 二郎)
  6. 報文 生徒と共に取り組んだアマガエルの研究(臼田 弘・畔原 健太・畔原 翔太・寺田 泰紘)
  7. 資料 私の解剖皿4代記(岩澤 久彰)
  8. エッセイ アマガエル益二郎の小石誤飲事件(佐藤 千尋)
  9. 雑録 草野心平.1978.小動物抄.新潮社より(岩澤 久彰)
  10. 雑録 伊藤大介.1981.追想 朝永振一郎.中央公論社より(岩澤 久彰)

NO.11 2003.12
  1. 報文 山形県の両生類研究史(大津 高)
    *トウホク、クロ、ハコネの山形県での分布が分かる。
  2. 報文 ダルマガエル(Rana porosa brevipoda)絶滅危惧個体群の保全飼育(沼澤 マヤ)
  3. 報文 南西諸島の両生類調査記10.石垣島・沖縄島・奄美大島んも両生類について(宇都宮 妙子)
  4. 報文 ヤマアカガエルとナガレタゴガエルのブラックアイ補遺(廣瀬 文男・金井 賢一郎)
  5. 日本両生類研究会発足5周年記念 第5回両生類自然史フォーラムを終えて(吉田 一郎)
  6. 講演要旨
    新潟県上越市におけるトノサマガエルの高田型/無尾両生類の腎構造の比較形態─生息環境との関連─/ウシガエル下垂体とヒト胎盤絨毛性生殖腺刺激ホルモンによるアカハライモリの産卵誘発/極東ロシア沿海州で観察した両生類・爬虫類/ある地方集団のタゴガエルの鳴き声(maiting call)について
  7. 特別講演 環境ホルモン説登場前夜のカエルの研究(岩澤 久彰)
  8. エッセイ ジャポニズムとカエルに関するかえる・コレクター的仮説について(高山 ビッキ)

NO.12 2004. 9
  1. 報文 両生類の精子T.有尾目・無足目(倉本 満)
  2. 報文 上越教育大学でのクロサンショウウオ研究(宮崎 浩)
    *データ収集はテープレコーダに録音し、後で書き起こす方法を取った。戸隠での産卵ピークは5月頭。
  3. 報文 南西諸島の両生類調査記11.奄美大島・沖縄島の両生類について(宇都宮 妙子)
  4. 報文 環日本海地域の両生類相(南部 久男)
  5. 報文 兵庫県で採取されたトノサマガエルのアルビノ(土井 敏男)
  6. 報文 ハクバサンショウウオの新潟県新産地(野村 卓之)
    *マニアや業者等の乱獲が危惧されるため詳しい場所はヒミツ。緩やかな流れのある水深5cm程度の落ち葉の下。産卵期は5月。

NO.13 2004.12
  1. 報文 両生類の精子U.無尾目(倉本 満)
  2. 報文 神戸市におけるヌマガエルの背中線型(兼光 秀泰)
  3. 報文 金沢市近郊のクロサンショウウオ(石原 一彦・樋口 篤・樋口 陽平・宮崎 光二)
    *ゴミ捨て場や自動車の轍にできた水溜りでも産卵を確認している。つまり、必ずしも自分の生まれ育った場所に戻って繁殖するわけではないということ。
  4. 報文 水張り前の水田におけるトノサマガエルの卵、幼生の乾燥死例と水田ビオトープでの繁殖例(土井 敏男)
  5. 報文 発生段階図表を作る(岩沢 久彰)
  6. 報文 川を知らないオオサンショウウオ(小原 二郎)
  7. 報文 新潟県南西部におけるトウホクサンショウウオの新産地(澤畠 拓夫・永野 昌博)
    *降雨時の夜間に道路を横断中のサンショウウオを捕まえて観察を行っている。
  8. 第6回両生類自然史フォーラムを終えて(龍崎 正士)
  9. 講演要旨
    トノサマガエルの成長にともなう味蕾の数の変化/クロサンショウウオの幼生の卵嚢摂食行動*卵のうが幼生の餌となる可能性を示唆している。/日本のカエルの紫外線感受性について/日本に分布しているツチガエルRana rugosaの核型・性染色体について/トウキョウサンショウウオHynobius tokyoensis生息地に設置したドリフトフェンスによる捕獲結果*乗り越えられないフェンス(ドリフトフェンス)で落とし穴に導き、「オスがメスより先に産卵池に来る」という裏づけを得た。また、オスはメスより産卵池に近いところで生活しているかも。/新潟県南西部におけるトウホクサンショウウオの新産地について*分布南限の拡大。/蛙曜日の夜
  10. 特別講演 両生類の舌と舌乳頭に関する比較形態学的研究(小林 寛)
  11. エッセイ カエルグッズを集めることの歴史的意味を考えつつ、「100年カエル館」をオープン(高山 ビッキ)

NO.14 2005.10
  1. 報文 無尾目群馬県大峰山の大峰沼と古沼の両生類(廣瀬 文男・金井 賢一郎・富岡 克寛)
    *クロサンショウウオのクラッチサイズ(一度の産卵で産む卵数)および幼体、成体の全長に関する報告がある。
  2. 報文 阿武・津和野地方および山口市に分布するカスミサンショウウオの一集団(大川 博志・奥野 隆史・宇都宮 妙子)
    *カスミサンショウウオのグループ分け(地域変異)について。
  3. 報文 大分県直入町におけるオオイタサンショウウオの産卵池の設置(植田 健仁・斉藤 秀生)
    *コンクリート製の集水枡(200×155×30、側壁の一方が60°のスロープ状)による産卵池の紹介。産卵床として金網を設置している。
  4. 報文 アフリカツメガエルの初期の渡来とその動機およびマイニニ反応(岩澤 久彰)
  5. 報文 南西諸島の両生類調査記12.石垣島・沖縄島・奄美大島の両生類について(宇都宮 妙子)
  6. エッセイ カエルと私の冬眠日記(佐藤 千尋)
  7. エッセイ 植木忠夫先生とアカハライモリ(岩澤 久彰)

NO.15 2005.12
  1. 報文 千葉県夷隅町におけるニホンアカガエルの食性(雨宮 将人)
  2. 報文 カエル展を開催して(澤畠 拓夫)
  3. カエルの排精による妊娠診断法の実技(岩澤 久彰)
  4. 短報 カエルの給食当番(丸野内 淳介・澤畠 拓夫)
  5. 追悼 上田博晤先生の思い出、特に採集旅行のこと(長谷川 嘉則)
  6. 第7回両生類自然史フォーラム 大会後記(澤畠 拓夫)
  7. 特別講演 骨組織を用いた年齢査定法によるニホンアカガエルRana japonicaの個体群動態と生活史の解析(丸野内 淳介)
  8. 講演要旨
    味蕾におけるビリンの発現と局在/石川県産アベサンショウウオの産卵環境と発見状況/新潟県松之山産のアオガエル属のカエルについて/無尾両生類の水電解質代謝:行動観察から分子生物学的方法による解析/長野県南信濃地方のタゴガエル(2n=28)の核型について/有尾類幼生の頭胴長を簡単に測定する方法

NO.15 2005.12

NO.15 2005.12

 興味のわいた方、知的好奇心旺盛な方など、どうぞ参加してみませんか?個人的には、一般の飼育者など、専門的過ぎない方がもっと増えて欲しいと思っています。会の方針としても、未来の研究者になるような中高生にも入ってもらいたいという意向があるようです。

日本両生類研究会 連絡先:kumakura@ngt.ndu.ac.jp
注)私はヒラの会員であり事務局ではありません。

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